井上尚弥にTKO負けのドヘニー陣営、ケガの要因を説明 「6ラウンド目に腰にパンチが当たって痛めてしまった」
WBAスーパー・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥は3日、有明アリーナでWBO2位のTJ・ドヘニー(アイルランド)と対戦。7ラウンドにTKO勝ちし、2度目の防衛に成功した。
試合後には、試合で負傷したTJ・ドヘニーのトレーナーとプロモーターが代理でインタビューに登壇。ドヘニーの状況を伝えた。
■プロモーターはドヘニーに敬意を示す
ドヘニーのトレーナー、ヘクター・バミューデス氏は「怪我の状態は今現在は大丈夫です。医師の診断を受けて、休んでいるところです」とし、「7ラウンドでのケガのように見えましたけども、前のラウンドで神経を痛めていて、本格的に痛みが増してしまった」と語った。
プロモーターを務めているマイク・アルタムラ氏も、「6ラウンド目に腰にパンチが当たって痛めてしまった。コーナーに戻ってきたので、もう一旦しっかりと立て直せるとと思ったんですが、7ラウンド目に少しさらに痛みが悪化してしまった」とし、ドヘニーからのコメントだとし、「もし明日6ラウンド目の続きができるようならば、本当にやってみたいぐらいの思いです」と伝えた。
アルタムラ氏は、ケガで棄権というかたちになったドヘニーに対して「結果はどうあれ、自分たちはTJ・ドヘニーという選手に対して大変誇りに思っています。日本で連勝を続けていたところ、1つ黒星がついてしまったというのは残念な結果ですが、彼の果敢にも攻め続けた姿勢というところはと大変誇りに思いますし、もう37歳とはいえ、まだまだたくさんこれからのキャリアと試合ができると思っています」とリスペクト。
「今日の試合を見ても、彼はチャンスをものにしようと努力を続けましたし、アウトボクシングをして3ラウンドから4ラウンドに関して言いますと、イノウエ選手に戦略の変更を強いる場面もあったと見ています」と試合を振り返り、「世界最高のバーミーデスというトレーナーと共に、ここからも練習を重ねて、そしてこの経験をまた糧にして頑張っていけると思っています」と今後にも期待を述べた。