「背中に貫通する破壊力」井上尚弥、7回14秒で“異例”のTKO勝ち ドヘニーは腰を痛めて立ち上がれず……
WBAスーパー・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥は3日、有明アリーナでWBO2位のTJ・ドヘニー(アイルランド)と対戦。7ラウンドにTKO勝ちし、2度目の防衛に成功した。
■ボディが効いたか……腰を痛めてTKO
井上が今年5月に東京ドームで行われたルイス・ネリ戦以来となる、2度目の主要4団体の王座防衛に成功した。
第1ラウンド、ジャブで慎重に様子を見合う両者。井上がプレッシャーをかけてドヘニーはロープを背負ってラウンドする展開。
第2ラウンドは井上が高速ステップでボディを放ち、ドヘニーの上半身がロープ外に出る場面も見られた。井上はドヘニーをコーナーに追い込み、ドヘニーが逃げる。
第6ラウンドから手数が増え始めたドヘニー。井上は顔面とボディを攻める。ドヘニーの顔面が腫れ、疲れが見え始めたドヘニーをロープ際に追い込み、連打の手を止めない。井上にはまだまだ余裕が見える。
第7ラウンド、仕留めに行った井上がドヘニーをロープに追い込み連打を浴びせた。すると、ドヘニーが腰を押さえてそのまま試合終了。井上が7ラウンド14秒でTKO勝利を収めた。
実況席は異例の事態に騒然。「ボディが効いた?」「ボディ打ちの波動が背中まで来た?分からないですけど、井上選手くらいになると……ドヘニーに聞いてみたいです」「背中に貫通する破壊力」「正直見たことがないです、こういうフィニッシュシーンは」と井上の破壊力を絶賛した。
試合後のマイクで井上は「今回のテーマというか、丁寧にボクシングというものを組み立てることを意識しました」とコメント。「まだまだ未完成だと思いますし、今日は僕のコンディションが悪いというわけではなく、これがドヘニーのうまさだと思います。もっと上を目指したいと思います」と今後への意気込みを語った。
これで井上は28戦28勝(25KO)と無敗記録を更新。井上は年内に東京でもう1試合を行い、来年にはラスベガスでの試合に臨む予定だと言う。
stopping TJ Doheny 💥
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