9月1日は「キウイの日」 栄養豊富な“キウイフルーツ” 健康効果上げる食べ方は? 管理栄養士が解説
9月1日は「キウイの日」です。ニュージーランド産を中心とするキウイフルーツの輸入や製品管理などを手掛ける、ゼスプリ インターナショナル ジャパンが、9と1で「キウ(9)イ(1)」と読む語呂合わせから、9月1日をキウイの日と制定しました。
日本でも食べられるようになったキウイフルーツですが、実際にどのような栄養素が含まれているのでしょうか。また、どのような食材と組み合わせると、健康効果が向上するのでしょうか。管理栄養士の桜井このさんに聞きました。
ヨーグルトとの組み合わせで胃腸の働きをサポート
Q.キウイフルーツの主な栄養素について、教えてください。果肉が緑と黄色のものがありますが、栄養素に違いはあるのでしょうか。
桜井さん「キウイフルーツにはビタミンCやビタミンE、食物繊維、葉酸などが豊富に含まれています。抗酸化作用や美肌の効果があるビタミンが豊富であるのはもちろんですが、野菜不足の人が摂取したい食物繊維についても、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれているため、非常に優秀です。
果肉が緑色のものと黄色のものがあるのは、品種の違いによるもので、栄養の観点から見ると大きな違いはありません」
Q.キウイフルーツの栄養素を効率的に摂取する食べ方について、教えてください。皮も食べて良いのでしょうか。
桜井さん「ビタミンCなどは加熱したり、水にさらしたりすると流出してしまう栄養素なので、一番お勧めなのは、やはり生で食べることですね。
皮は食べても問題ありませんが、お子さんなど消化機能が発達していない人、おなかを壊しやすい人などは避けていただく方が良いかと思います。
ただ、皮には実の数倍の食物繊維が含まれているほか、葉酸やポリフェノールなども豊富なので、栄養を効率よく摂取するという意味では、皮も食べていただくと良いと思います」
Q.健康上、キウイフルーツと組み合わせて食べるのにお勧めの食材はありますか。
桜井さん「キウイフルーツはペクチンなどの食物繊維が豊富なので、ヨーグルトに含まれる善玉菌と組み合わせることで胃腸の働きを助ける効果が期待できますね。また、フルーツの盛り合わせのような形でリンゴやブドウと一緒に食べていただくと、生活習慣病やがんの予防につなげられると思います。
一緒に食べるというわけではありませんが、肉などを食べた後にキウイフルーツを食べることで、キウイに含まれる消化酵素が肉の消化を手助けし、消化を良くしてくれる効果もありますね」
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現代人が不足しがちといわれるビタミン群や食物繊維を多く含むキウイフルーツは、手軽に取り入れられるフルーツの一つです。ヨーグルトや肉とも相性が良いそうなので、健康に過ごしたい人はぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。