銀メダルはもういらない 2着10回の堅実派が待望の重賞初制覇へ
もう銀メダルはいらない。重賞で目下2戦連続2着のキングズパレス(牡5、美浦・戸田博文厩舎)が、新潟記念(3歳上・GIII・芝2000m)で初タイトル獲得を狙う。
キングズパレスは父キングカメハメハ、母ドバウィハイツ、母の父Dubawiの血統。母は11年の米G1イエローリボンSの覇者。全姉のリバティハイツは18年のフィリーズレビューを制している。また、半兄のランドオブリバティは20年の芙蓉Sを制し、21年のきさらぎ賞で3着だった。
ここまで19戦4勝。モタれ癖が災いし、2着10回と惜敗が目立つが、能力は確かだ。3走前の美浦Sを制して待望のオープン入り。その後も新潟大賞典、七夕賞と重賞で2戦連続2着だから、タイトルまであと一歩だ。詰めが甘い反面、どんなコースでも大崩れしないのは強みといえる。
ここを勝てば、サマー2000シリーズで逆転優勝となる(レッドラディエンスが2着なら同点優勝)。勲章を手にして、秋の大舞台に挑めるかどうか。今後を左右する一戦となりそうだ。