Jタウンネットの記事によれば、パリ五輪の総合馬術団体で銅メダルを獲得した日本代表チームの愛称「初老ジャパン」が波紋を呼んでいます。チームの平均年齢は41.5歳で、「初老」という言葉が、各年代の認識に違いがあるようです。8月23日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』では、この記事を基に北野誠と氏田朋子が「初老」について語ります。

初老は40歳の異称

『広辞苑』(岩波書店刊)の第七版によれば、初老は「40歳の異称」とされているそうです。
また『日本国語大辞典』(小学館刊)では「寿命がのびた現代では、50歳〜60歳前後を指すことが多い」とのこと。

北野「人生50年時代なら、40歳は初老だったと思いますよ。ある医師によると、人間は普通に生きていれば、だいたい50歳まではそれほど大病しない身体の組織になっているそうです。

ところが、50歳を過ぎるといろんなところにガタがくる。だから昔の人は50〜55歳でほぼ亡くなっていた。

ただ今は人生80年くらいの時代なので、広辞苑の40歳代の初老は当てはまらないのでは。木村拓哉や中居正広を見て、初老とは思いませんよね」

世代ごとの認識の違い

前述のJタウンネットの記事では、世代ごとに「初老」の言葉の認識を聞いています。
30代以下の人にとって各世代はどう映っているのでしょうか?

「初老は40代」と考えているのは2割ほど。「50代」は6割で「もう初老を過ぎている」も含めると7割になります。
「60代」は「初老」「もう初老を過ぎている」がほぼ100%で、30代以下の世代は、50代からを「初老」と認識しているようです。

続いて、40代の認識を見てみましょう。

「初老は40代」が約3割、「50代」は「初老」「もう初老を過ぎている」が7割と急増。
今の40代は「40代は初老」と思っている人が他の年代と比べると、最も大きな割合を占めました。

40代は初老ではない!

一方で総合馬術の日本代表チームが「初老ジャパン」であることには理由があります。
総合馬術では他の競技の選手に比べて40代が多く、自嘲して笑いをとっていたわけです。

現実の40代はまだ全然元気で働きざかり。こどもがまだ幼いケースも多いです。

北野「オレみたいに65歳にもなると、膝は痛いし、昔ほど脂っこいものも食べられない。しかし40代はまだ初老ではない! 辞書は関係ない。見た目による」

この言葉にリスナーからリアクションが寄せられました。

「呼び方に反感を感じるのは、『初老』の響きがかっこ悪いからではないですか?40代は『若老』、60代は「銀老』、70代は『金老』、100歳は『神老』。こうすれば歳を重ねることが楽しみになるのではないでしょうか?」(Aさん)

北野は「『老』という字がついている限りイヤやねん(笑)。なんぼ若老でも老がついている。吹き出物ができて皮膚科にいった時、『老人性のいぼですね』。老人性と言うな(笑)。『老』がつくということ自体がみんなイヤなんです」。

日頃から「若く見える」とみんなに言われる北野、実は病院では「老人性」と言われ、ひそかに傷ついていたようです。
(みず)
 

北野誠のズバリ
2024年08月23日13時14分〜抜粋(Radikoタイムフリー)