※画像はイメージです(amnaj/stock.adobe.com)

写真拡大

ChatGPTやGeminiなど、生成AIに関する情報は毎日のように更新され、技術の進化スピードには驚かされる。ただChatGPTにしろGeminiにしろ、情報源となるデータは少し前のものであり最新情報を用いた生成は苦手という側面がある。

【写真】実際に筆者がPerplexityを使い「Perplexityとは何ですか?」と質問した様子

一方、2024年6月17日にソフトバンク株式会社が公式サイトで発表したプレスリリース「注目の生成AI系スタートアップのPerplexityと戦略的提携を開始」で注目を集めたのがAI検索エンジン「Perplexity」だ。

テキストボックスに文章を入力すると、文章を生成して返答する点ではChatGPTやGeminiなどの生成AIと似た挙動を示す。異なるのはインターネット上の最新情報を基にしたデータを使用し、併せて情報源を示してくれる点だ。AI検索エンジンといわれるだけあって、GoogleやYahooで情報を検索する感覚に近い使用感である。

それどころか情報をもとに要約した内容が表示してくれるため、これまでの検索エンジンよりも効率よく情報収集ができる。今はGoogleやYahooで情報を検索しているという人も、いずれはPerplexity AIを使用するようになるかもしれない。

またPerplexity AIではPDFファイルや画像ファイルなどをアップロードして、その情報をもとに回答を要求することもできる。例えば難解な言葉が並ぶ論文を要約してもらったり、画像をもとに映っている場所の情報を収集したりといった使い方も可能だ。

しかしこのままPerplexity AIと同様の動きをしている企業は他にも存在している。そのひとつであるGoogleは、既にAI検索エンジンの日本国内での試験運用を2023年8月から実施中だ。試験運用開始から1年が経過した今、いつ新たな情報が発信されてもおかしくない。

その他、ChatGPTの開発元のOpenAIは、AI検索エンジンのプロトタイプ「SearchGPT」を発表している。市場投入が開始されれば、過酷な技術競争に発展するだろう。

このように、日々進化するAIの流れを追いかけるのは大変だ。しかし上手く活用すれば便利であることは間違いない。もしAIに興味が湧いたけれど、自分だけではうまく活用できないと思っている人は、周囲の詳しい人に聞いてみるなどして、情報収集から始めてみてはいかがだろうか。

(よろず~ニュース特約ライター・夢書房)