「別人のようなピッチング」好投を続ける”アストロズの”菊池雄星に賛辞止まず 否定的だった批評家も「言葉を撤回し始めている」
新天地で好投を続ける菊池への評価が高まり続けている(C)Getty Images
アストロズの菊池雄星は現地時間8月19日(日本時間20日)、本拠地でのレッドソックス戦に先発登板し、5回2/3を投げ3失点(自責点1)、勝敗はつかなかったものの、チームの5-4でのサヨナラ勝ちに繋がる好投を繰り広げた。
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この日、菊池がマウンドにいる間、アストロズ守備陣はエラー4つを記録。その中でも背番号16は力投し、ゲームを作りチームの白星に貢献した。ここまで、移籍加入後の菊池が先発した4試合、すべてアストロズは勝利を収めている。
7月下旬に1対3のトレードで、ブルージェイズから加入した菊池。33歳の日本人左腕を獲得するため、アストロズはジェイク・ブロス、ジョーイ・ロペルフィド、ウィル・ワグナーと20代の3選手を交換要員として放出している。また、今季終了後にFAを迎える菊池の獲得という「レンタル移籍」であることからも、トレード成立当初はさまざまな反応があったと現地メディアが伝えている。
スポーツサイト『FANSIDED』は移籍以降の菊池のパフォーマンスについて論じる特集記事の中で、「ユウセイ・キクチの契約は、ほとんどの人が予想していたよりもアストロズにとってずっと良い結果となった」と評しており、さらに「アストロズのユニフォームを着て以来、キクチは本当に勢いに乗っており、最も厳しい批評家でさえも自分の言葉を撤回し始めている」と綴っている。
同メディアは移籍前の成績について、「キクチはブルージェイズで22回の先発、115.2イニングの投球で防御率4.75を記録しており、トレード前での直近11登板では防御率6.87だった」などと説明しており、「アストロズのファンは結果が伴わない中で、状況が改善することを願うばかりだった」と振り返った。
その上で、「しかし、トレード以降、キクチは別人のようなピッチングをみせている」と変貌ぶりを強調。加えて同メディアは、1対3で行われたトレードの内容にも言及しており、「結局のところ、これはアストロズにとって、特にキクチがレンタルであるという事実を考慮すれば、まだ高い代償であった。しかし、キクチが良いピッチングをすることが、アストロズにとって最も重要なことだ。彼がワールドシリーズ制覇に貢献すれば、彼らが何を犠牲にしたかなんて誰も気にしないだろう」と見解を示している。
マウンド毎に堅実な投球をみせる菊池への評価は高まり続けている。シーズン終盤戦でも、世界一を目指すチームの一員として相応しいピッチングをみせてくれるはずだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]