ハーマンインターナショナルは、1970年代のJBLスピーカーをモチーフにしたWi-Fi対応の一体型ホームオーディオ「JBL AUTHENTICS 500」を8月20日に発売した。直販価格は99,000円。

JBL AUTHENTICS 500

1970年代の人気スピーカー「JBL L100 Century」をモチーフにしたオーセンティックなデザインが特徴の、JBLのWi-Fiオーディオシリーズ「JBL AUTHENTICS」(オーセンティックス)シリーズの最上位機種。ネットワーク経由で各種音楽ストリーミングサービスやインターネットラジオを楽しめ、「Dolby Atmos Music」やハイレゾストリーミングの再生にも新たに対応した。

JBL AUTHENTICS 500の設置イメージ

JBLオンラインストアと横浜のJBL Storeのほか、楽天市場、Yahoo!、Amazonの公式ストアで限定販売。発売を記念して楽天市場とYahoo!、Amazonの各公式ストアでは、購入金額が15%オフになるクーポンを付与するキャンペーンを実施しており、8月26日購入分までが対象となる。ただしJBLオンラインストアと横浜のJBL Storeでの購入は対象外。



また、新機種を含むAUTHENTICSシリーズ3製品(AUTHENTICS 200/300/500)を30日間実際に試せ、無料で返品も可能なキャンペーンも実施。実際に部屋に設置してサイズ感を確認したい、音質を確認したいという人向けで、JBLオンラインストアで製品購入後30日間実際に使って、満足できなかった場合は理由に関わらず返品可能。同社が送料を負担するという。9月18日購入分までが対象で、詳細はキャンペーンページを参照のこと。

AUTHENTICSシリーズ3製品。左からAUTHENTICS 200/500/300

○JBL AUTHENTICS 500の主な特徴

Dolby Atmos Music再生時は、Dolby Atmosによって生成された三次元の音情報をバーチャライザーにより、AUTHENTICS 500の3.1chスピーカーに最適化。7つのマルチチャンネル構成のパワフルなアンプが個別に駆動し、「部屋の空間に、的確に音のオブジェクトをマッピングできる」とし、通常のリスニング体験を超える“圧倒的な没入感”を実現するという。

CD音源を超えるハイレゾストリーミング再生も可能で、Amazon Music Unlimitedの192kHz/24bit楽曲を再生可能。日本ではサービス未展開だが、TidalやQobuzのハイレゾストリーミング再生もサポートする。そのほかの音楽サービスでもChromecast built-inやAirPlay、Alexa Castを使って高品位なキャスト再生が行えるという。

サウンド面では、JBLが長年培ったサウンド・エンジニアリングと最新の音響技術を組み合わせ、「コンパクトな筐体でも妥協のないJBLサウンド」を追求。スピーカーは高音域や中低域、重低音を独立したスピーカードライバーで鳴らす3ウェイ構成で、25mmアルミドームツイーター(20W)と70mmミッドレンジウーファー(30W)を各3基搭載し、下向きの165mmウーファー(120W)も装備する。総合出力は270W、周波数特性は40Hz〜20kHz。

前面に25mmアルミドームツイーターと70mmミッドレンジウーファーを各3基搭載

下向きの165mmウーファーが下面にある

ワンボックスのスピーカーの構造的問題とされてきた、狭い音場を解消する新開発「コンスタント・サウンドフィールド」技術を採用。独立した左右チャンネルにセンターチャンネルを追加することで「しっかりと定位したボーカルと、部屋全体に拡がる広大なサウンドステージの両立」を図った。スピーカーの電源を入れるたびに、設置した場所のオーディオパフォーマンスを自動で測定・最適化するセルフチューニング機能も備える。

ネットワーク面では、Wi-Fi 6規格(IEEE 802.11ax)をサポート。デュアルバンドWi-Fi(5GHz/2.4GHz)と独自の「JBL ONE」アプリにより、ネット経由でさまざまな音楽やインターネットラジオのコンテンツを聴取できるようにした。2つの音声アシスタント(Amazon Alexa・Googleアシスタント)を同時に利用することもでき、内蔵マイクを使ってハンズフリーでの音楽再生や、スマートホーム対応機器の操作が行えるという。Ethernet端子を備え、有線LAN接続も可能。

JBL ONEアプリではサウンドバーやポータブルスピーカーなどさまざまなカテゴリーの製品を同じ画面で操作可能。AUTHENTICSシリーズのスピーカーを2台以上連携させてマルチルーム再生を楽しめる。Bluetooth 5.3準拠で、手持ちのスマートフォンやタブレットなどから音楽をワイヤレス再生することもできる。このほか、フォノイコライザー内蔵のレコードプレーヤーなどを接続できる3.5mm AUX入力も備える。

背面

JBL L100 Centuryをモチーフにした外観デザインについては、幾何学的に配置した特徴的なキューブ状の「クアドレックス・グリルカバー」を前面に採用。ボディの要所には真ちゅう色のアルミニウムを配し、全体をおおうレザー調の異素材の組み合わせによって、「トラディショナルな要素を現代的に昇華させたインテリア性の高いデザイン」に仕上げた。天面にはアルミニウム製の音量調整用ノブのほか、バス・トレブル(低音域・高音域)調整ダイヤルを装備し、本体のみで音を調整できる。本体サイズは447×240×256mm(幅×高×奥行き)、重さは7.8kg。電源ケーブルが付属する。

上面