ヤマナカ 「世代交代」の新体制で組織強化 中野社長「思い切ってチャレンジ」
名古屋を中心に食品スーパーを展開するヤマナカの取引先で作る「ヤマナカ会」の総会が7月29日、ホテルメルパルク名古屋で開催された。今期は世代交代をテーマにヤマナカ本部が新体制に移行。中野義久社長と大山秀樹専務、新しく専務取締役執行役員に就任した中野雄介専務がそれぞれ登壇し、今後の方針などを発表した。
開会のあいさつでは、岡本均会長(伊藤忠食品、社長)が「フランテロゼで掲げた『潤い』は現代人に不足しているもので、好評を博している覚王山店、そして今後改装を予定されている八事店、白壁店は必ずやお客様の幸福度の向上に貢献されるものと考えている。消費者のニーズに基づいた商品や消費者が買いたくなる仕掛けを目指して、全力で取り組んでいく」と話した。
続く経営政策発表では、中野義久社長が「転換期である今だからこそ発想の転換が必要。可能性があることに思い切ってチャレンジしていくことが今こそ問われている。そのために組織人事の若返りを思い切ってやることにした。従業員一人一人が生き生きと笑顔でやりがいのある仕事にあたれる環境を作ることが最重要。価格以上に質や価値に重きを置いた商品やサービスを提供してきた自負がある。フランテ業態に代表されるクオリティの高いスーパーマーケットを目指していく」とあいさつし、大山専務が前年の67期の振り返りと70期に連結営業利益20億円を目指す中期経営計画について説明した。
新体制では、「世代交代」をテーマに、大山専務が本部長として経営戦略・企画、管理部門、店舗開発、情報システム管掌を管轄。中野専務が副本部長として営業企画、店舗戦略業務サポート、商品・商品開発、DX・販促、企画ユニットを管轄するとした。
この後に登壇した中野専務は、これまでの経歴などについて紹介した後、ヤマナカが目指すべき姿として価値を伝える「クオリティ型スーパー」で差別化を強化し、食と健康を伝える「提案型スーパー」として健康経営の推進などを力説した。さらに、店舗や本部の若手従業員がこれまでの挑戦や今後の目標について話した。