神戸戦で存在感を見せた家長 photo/Getty Images

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明治安田J1リーグ第25節でヴィッセル神戸に3-0の大勝を飾った川崎フロンターレ。神戸が2人の退場者を出し、判定が大きな話題を呼んでいるこの試合で輝きを放ったのが川崎が誇る2人の天才だ。

まず注目したいのがこの試合の均衡を破った家長昭博(38)だ。この日右ウイングでスタメン出場した家長は57分、脇坂のCKから強烈なヘディングを叩き込み、チームに先制ゴールをもたらす。これで今シーズンリーグ戦4ゴール目を記録した家長はこの日、右サイドをドリブルでぶち抜くシーンなどもあり、山田(5本)に次ぐ3本のシュートを記録。前半戦は厳しい声もあった家長だったが、前節の柏戦でもアシストを記録しており、徐々に調子を取り戻しつつある。

そして2人目は大島僚太(31)だ。第20節の湘南戦で約1年ぶりに戦線に戻ってきた大島はこの日今シーズン2回目となるスタメン出場を果たした。これまで出場時間が限られていた大島はこの試合78分までプレイ。58本中55本のパスを成功させており、キーパスも2本記録。さらにロングボールは4本すべて成功させており、中盤の底で川崎の10番は躍動した。

この試合は他にも2ゴールを決めた山田や攻守に渡って存在感を見せた脇坂など多くの選手の活躍のおかげで勝利を飾り、今季初のリーグ戦連勝を記録した川崎。しかし、まだ順位は12位となっており、チームとしても納得のいく順位ではないだろう。

2017年にJ1初優勝を飾り、黄金時代を築いた川崎だが、ここ2年は苦戦しており、特に今季の前半戦の出来は批判を浴びることもあった。しかし、まだリーグ戦も13試合残っており、巻き返すことが可能だ。前半戦は思うように勝利を重ねられなかった川崎の後半戦の追い上げに期待だ。(データは『SofaScore』より)