マックスバリュの一部店舗に接客用バーチャルキャラクターを導入 有人対応はスタッフのスマートウォッチに通知して切り換え

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kiwamiは、同社が開発した自動応対ソリューション「xR Cast Concierge」を利用した自動応対の案内カウンター及びカウンターに対応する専用のスマートウォッチを、マックスバリュ関東が展開する東京都・西東京市のマックスバリュ田無芝久保店、神奈川県・川崎市のマックスバリュ津田山店に導入されたことを明らかにした。

また、マックスバリュ津田山店では人感センサーを搭載し、より使いやすい案内カウンターを目指すとしている。

●概要

kiwamiではバーチャルキャラクターによる接客を"xR Cast"と名付け、法人向け3Dアバター、動画プロモーション、遠隔接客、自動応対などを展開している。サービスカウンター業務の効率化を目指したアバター接客システム「xR Cast Concierge」を用いたのが、今回導入されたVR店員案内カウンターである。

「xR Cast Concierge」を用いた案内カウンターでは、利用客自身で店内地図やサービスの確認が可能になり、店舗は案内動画の放映をすることも出来る。利用客が有人での対応を希望する場合は、ボタンを押すだけで即座にスタッフのスマートウォッチに通知されるため、その場で専任のスタッフを呼び出すことが可能となっている。

●「xR Cast Concierge」とは



「xR Cast Concierge」は利用客の悩み事に応じて、3DCGのバーチャル店員によるご案内を行う自動応対システム。

個別対応が必要な利用客には、担当のスタッフが携帯しているスマートフォン・スマートウォッチに通知を行うことで、遠隔でのリモコン操作による回答や動画案内が可能。アバター接客システム「xR Cast HoloPhone」と連携することで、有人リモート接客にも対応している。

●操作イメージ

・利用客が、店頭にあるサイネージから問い合わせ
・売り場案内などは普通のスマートサイネージと同じく自動応答
・自動応答できないものは店員が使用しているコミュニケーションツールへ通知
・店員のスマートウォッチに、利用客からの相談が届く
・要件に応じて、予め設定した様々な動作をボタンで操作する。

●利用シーン想定

・総合受付/インフォメーション窓口
・ホテル/宿泊施設フロント
・スーパー、ホームセンターなどのサービスカウンター
・売り場案内/商品案内
・マンション管理
・ミュージアム施設などにおける施設案内
・観光案内

●xR Castとは?

労働人口の減少が問題化する中、近い未来には店舗や受付など接客が必要な領域での人員不足が予見されている。そのような、接客が必要な場面を単なる効率化ではなく、バーチャルの店員を実現し、より満足度の高い顧客体験を提供するためのソリューションをkiwamiはxR Castとして開発を進めている。

kiwamiは省力化を進めながらも、AIや3Dホログラムなどの先進的なデジタル技術を活用した未来の店舗が、さらに楽しい場所であるよう、決して人間らしさを損なわない世界を目指すとしている。