ファミリーマートが約7,000店舗にバーチャルヒューマンのAIアシスタントを導入 生成AIで柔軟に音声対応、店長業務を支援

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ファミリーマートは約7,000店舗にバーチャルヒューマンのAIアシスタント「レイチェル/アキラ」を導入した。開発元のクーガー株式会社が2024年8月7日に発表した。

レイチェルは、店長が必要とする最適な情報を迅速に提供し、店舗を円滑に運営するためのサポートを、生成AIの技術を活用して行なっている。今回の導入店舗の拡大に伴い、生成AIの搭載による業務マニュアルの音声検索が可能となり、レジ操作やスタッフ育成、緊急時対応などに関する情報提示に即座に対応できるようになった。

●約7,000店舗で店長業務を支援

レイチェルは、店長業務支援を目的として2023年1月より導入を進め、2024年7月末時点で、ファミリーマートの約7,000店舗に設置された。実現には、クーガーの自然言語技術、ゲームAI技術、および膨大なデータを迅速に処理する検索技術が活かされているという。



●生成AIの搭載により業務マニュアルの音声検索が可能に

従来の店舗運営では、レジ操作やサービス商材の受付、ストアスタッフの育成、各機器の操作、労務管理、緊急時の対応などの店舗業務マニュアルを、必要に応じて店舗事務所に設置された端末で検索していたが、生成AIを搭載したレイチェルによって柔軟な音声検索が可能となる。この技術を店舗オペレーションの負担軽減に繋げる。

加えて、レイチェルを通じて割引やクーポン企画など過去の類似施策ごとに販売実績を確認できるようになり、施策内容や過去の販売実績に応じた販売計画、売場づくりへの反映が可能となっている。

クーガーは「今後も、AIとその構成技術の開発を通じて「人間らしさを探求する」テクノロジーの実現に努めてまいります」とコメントしている。