KRY山口放送

写真拡大 (全23枚)

●日本の南に熱帯低気圧が2つ…湿った空気が日本付近に流入しやすい気圧配置に
●猛暑一辺倒だった先週から天気の流れが変化
 今週は夏空・猛暑とともに夕立にも注意
==========

8月に入ってから、ますます猛暑に拍車がかかる県内…3日(土)は、広瀬で観測史上最高となる38.7度まで気温が上がり、6年前に山口市内で観測した県内の最高気温記録の38.8度にも、あと一歩まで迫りました。一方で、4日(日)は、猛暑が続いたものの激しい夕立も発生して、玖珂で1時間50ミリを超える非常に激しい雨を観測しました。

きょう5日(月)の最高気温は、広瀬で38.3度と、今年3回目の38度台の気温。そのほか、37度、36度台の気温も続出で、下関も2006年以来18年ぶりとなる36度台の気温を観測しました。

ただし蒸し暑さが厳しくなるにつれて、午後は内陸部中心に所々で雨雲が発達するなど、確実に大気の状態は、先週までより、やや不安定になってきています。

この不安定な天気は、日本の南に原因があります。日本付近は、夏空をもたらす高気圧のエリア内ではあるものの、日本の南に2つの熱帯低気圧が発生し、夕立を引き起こしやすい湿った空気が、日本付近に流れ込みやすい気圧配置になっています。

あす6日(火)の県内も、気温が上がる午後ほど夕立が起こりやすい空模様になる見込み。局地的に激しい雷雨となるおそれもあるため、雲行きの変化に気を付けながら、雷雲が迫るときは速やかに安全確保できる建物の中などに避難できるように、心構えを高めておきましょう。

基本的には夏空が広がるため、猛暑は止まりません。最高気温は山口や広瀬で37度、そのほか35度以上の猛暑日となる所も多くなる予想です。6日(火)で17日連続となる、熱中症警戒アラートも発表されています。長い猛暑との戦いで疲れがたまっていませんか?体力温存、回復なども、しっかり心がけた生活をお願いします。

しばらくは夏空、猛暑、時々夕立、という天気が続く日々で、今週後半ほど、いっそう天気が不安定で度々にわか雨が心配なタイミングもあるでしょう。多少雨が降っても、まだまだ高温傾向はおさまる雰囲気はなく、熱中症警戒アラート級の暑さに終止符の気配は、まだ見えません。

(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)