元日本代表・闘莉王が絶賛「A代表に近い存在」 五輪で評価上げた“大岩J逸材3人”
元日本代表DF闘莉王氏、大岩ジャパンのタレントを評価
パリ五輪男子サッカー競技のU-23日本代表は、準々決勝でスペインに0-3の敗戦を喫し、大会敗退が決まった。
グループリーグを含めた計4試合の戦いぶりを踏まえ、元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は大会MVPを挙げ「これから面白くなっていく存在」とさらなる飛躍に期待を寄せている。
スペインとの8強対決で、大岩剛監督率いる日本は前半11分にMFフェルミン・ロペスに強烈な一撃を決められ、いきなり失点。同40分にはFW細谷真大が相手を背負った反転からネットを揺らしたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)介入のうえでオフサイド判定となり、ゴール取り消しとなった。
その後もスペインゴールへ迫りながら1点が遠かった日本は後半28分、セットプレーの流れから再びロペスに追加点を決められると、終盤にはFWアベル・ルイスにダメ押しゴールを許し、3失点で完敗。グループリーグを無失点の全勝で勝ち上がったものの、スペインに実力の差を見せつけられた。
大岩ジャパンの五輪が幕を閉じたなかで、闘莉王氏は今大会を振り返りMVPにはGK小久保玲央ブライアンをピックアップ。「日本代表最大の補強ポイントなので、今度の期待も含めての選出。良さは反応の速さ。足もとの技術も高い。これから面白くなっていく存在。この試合(スペイン戦)をバネにしてほしい」と、今後へ期待を寄せた。
今大会で活躍したタレントは、A代表への抜擢にも期待が懸かる。闘莉王氏は「A代表には小久保選手が近い存在に成長した。それに続くのは藤田(譲瑠チマ)選手、関根(大輝)選手も楽しみ」とし、スペイン戦で存在感を示したエースFW細谷真大に関しては「奮起を期待したい」と熱視線を送る。
「スペイン戦ではいろいろな引き出しを見せてくれたが、もっと広げて欲しい。あのターンは面白い。背負ってからの反転は武器になる。野性味を感じるね。ちょっと崩れた動作で決める。軸足の使い方もユニーク。すでにA代表を経験している数少ない選手。1トップ枠では従来の選手を抜いている部分もある。ここから大化けして、序列の階段を駆け上がってもらいたい」
パリ五輪でメダル獲得とはならずも、世界の大舞台でしっかりと痕跡を残した大岩ジャパン。今大会の経験を糧に、大会メンバーたちが飛躍を遂げる姿に期待したい。(FOOTBALL ZONE編集部)