相沢菜々子 撮影/武田敏将

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身長173センチの9頭身ボディを武器にレースクイーンとして活躍、「日本レースクイーン大賞2021」レースクイーン大賞など数多くの賞を受賞してきた相沢菜々子。7月5日に1st写真集『N』(講談社)を発売した彼女に、レース愛やこれまでのキャリアや、グラビア撮影に臨むときのこだわり、今後のビジョンなどを語ってもらった。

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──昨年末でレースクイーンを卒業しましたが、5年間の活動を終えていかがですか?

相沢 ありがたいことに、「まだ続けて欲しかった」という声をいただくんですが、レースクイーンとしてやれることは全部やりきったから未練は1ミリもないです。後輩たちの今後の動向は気になりますけどね。

──今も車関係のお仕事は継続されていますよね。



相沢 卒業したことによって、むしろ新たな車関係のお仕事が増えましたし、私がレースに情熱を燃やしたことを知ってくださっている方も多いので、別の立場で携わる機会もいただけて、先日はカメラマンもさせていただきました。

こうやって仕事の幅って広がるんだなと思いつつ、トップレースクイーンとしてサーキットを去ったという責任感もあります。モータースポーツの輪を広げるために、もっと活躍することで、後輩たちに背中を見せていきたいです。

──今年2月にはご自身で自動車免許も取得したそうですね。



相沢 マニュアルで取りました! 取得するのに時間がかかって、あと一週間遅かったら退校という瀬戸際でしたけど(笑)。

──プライベートで運転するようになって、モータースポーツの見え方も変わりましたか?



相沢 当たり前のことですが、改めてレーシングドライバーの方々って、すごいことをやっているんだなと思いました。あと意外とスポーツカーでも乗りやすいんだなとか、教習所の車と違って今の車はエンストしないんだなとか、いろんな気づきがあります。

──最近はグラビアでの活躍も目覚ましいですが、レースクイーンとして人前に立つのと、グラビア撮影でカメラの前に立つのとでは意識も違いますか?



相沢 レースクイーンは企業とチームを背負ってサーキットに立っているので、衣装も含めて、そのイメージに沿って立っているところがあります。グラビアはカメラマンさん、スタイリストさん、ヘアメイクさんなどと一緒にチームとして作品を作り上げている意識があって。

ずっと「色気がない」と言われ続けてきたんですが、「私はこういう表情もできるんだ」という発見がありますし、ようやく最近は「色気を感じます」と言われるようになりました(笑)。そもそもレースクイーンの頃は決め顔が基本だったので、素の表情で撮られることも少なかったんですよね。

──グラビアを本格的に始めるとき、研究はしましたか?



相沢 めちゃめちゃしましたし、今もグラビアが載っている雑誌は片っ端から目を通します。特定の誰かを参考にするってことはないのですが、顔の作り方とか、こういう柔らかい光のときはこうすればいいんだとか、ケースバイケースで考えられるように研究しています。

──日頃からボディメイクのために意識していることはありますか?



相沢 飽きて続けられなくなるよりは、新しいことを始めようと、コロコロ運動を変えるようにしています。今までやってきたものだと、ホットヨガ、ダンス、水泳、ウォーキング、ジョギング、筋トレ……あと昔やっていたバレエを久しぶりにやってみるとか、幅広くやっています。食事面に関しては特に意識していませんが、もともとキノコ類が好きですし、たくさん水も飲むし、健康的な生活をしていると思います。

──そうした努力がグラビア界きっての柔軟性に繋がっているんですね。



相沢 おそらくクラシックバレエに打ち込んでいた頃よりも、今のほうが柔らかいと思います。グラビア撮影では毎回自分の限界に挑戦するので、翌日は必ず筋肉痛になりますけどね(笑)。

──今後は俳優業に力を入れていきたいともお聞きしました。



相沢 以前から舞台はたくさん出させていただいているんですが、これからも舞台に立ちたいですし、もっと映像作品にもチャレンジしたいです。

──芸能界に入る前から、お芝居には興味があったんですか?



相沢 特になかったです。この世界に入ったのもインターンに落ちたタイミングで今のマネージャーさんにスカウトを受けて、事務所にお話を聞きに行って入ることになって。目の前の仕事を一生懸命やっていたら、ここまで来たみたいな感じです。だからインターンに落ちていなかったら、間違いなく芸能活動はしていなかったです。

──いつ頃からお芝居にやりがいを感じるようになったのでしょうか?



相沢 コロナ禍を経て、舞台のお仕事が増えたんですが、お客さんが来てくれる幸せをしみじみと感じたんですよね。その辺から意識が変わりましたし、自分とは違う人間になりきる、今と違う人生を生きるというのが面白いんです。俳優を始めるタイミングとしては遅いほうだと思うんですが、遅咲きだからこその度胸もありますし、どんどん新しいことに挑戦していきたいです。

(取材・文/猪口貴裕)