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 &TEAM初のアリーナツアー『2024 &TEAM CONCERT TOUR 'SECOND TO NONE'』が、7月20日に東京・有明アリーナにて開幕した。

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 グループ初のコンサートツアーとなった『2024 &TEAM CONCERT TOUR 'FIRST PAW PRINT'』が3月に終幕してから約4カ月。この間、彼らは5月8日に1stシングル『五月雨 (Samidare)』をリリースし、LUNÉ(ファンの呼称)とともに春の訪れを祝った。

 そして、今年は本ツアーを通してLUNÉと一緒に過ごせる夏がやってきた。筆者が訪れた7月21日の昼公演、オープニングを飾ったのは「War Cry」だった。大きな歓声があがるなか、メインステージに現われた9人は一糸乱れぬパフォーマンスで一気に会場の熱気を高めていく。熱い夏に相応しく、序盤から盛り上がることのできるステージにしたのだという。

 EJの掛け声に合わせて「We link! こんにちは、&TEAMです」とお決まりの挨拶をすると、続いてひとりずつ自己紹介へ。「会いたかったよー!」と嬉しそうに叫ぶYUMA、「よく見えてますよ、皆さん!」とステージを左右に走りながら挨拶して笑いを誘うMAKI、それを受けてセンターステージまで駆け抜けて元気よく挨拶するNICHOLAS、「ここにいる全員と目を合わせるので!」と宣言するTAKI。メンバーそれぞれが、初のアリーナという会場に期待感を露わにしながら、気合の入った様子を示してくれた。

 そんなアリーナという広い会場ならではの演出やパフォーマンスが、ライブ内ではいくつも見られた。たとえば、「五月雨  (Samidare)」では巨大なバックモニターに雨の映像を映し出し、楽曲の世界観を演出。最後は映像が花吹雪に変わることで、春の訪れを表現したのだという。歌い終えた後、この曲を5月にリリースできたことを振り返って、「2024年の春はLUNÉでいっぱいになりました」と語ったHARUA。その想いは、LUNÉから&TEAMに対しても同じだったはずだ。

 「もっと新しい姿をお見せできるように準備しています」とEJが話すと、中盤では、8月7日にリリースされる2ndシングル『青嵐 (Aoarashi)』収録の「声変わり」の披露も。より客席との距離が近いセンターステージで、組み技を含む息の合ったパフォーマンスを見せてくれた。

 さらに、&TEAMのライブでは初めて設置された花道で、しゃぼん玉銃を掲げたり、サインボールを投げたりと、曲によってさまざまな演出で盛り上げてくれた9人。一方でカメラが近づくと、メンバーはそれぞれハートマークを作ったり、投げキッスをしたり、ウィンクをしたりとファンサービスを大放出し、距離の近さを感じさせてくれる。

 「もっと近くに感じてくれるように」と、MCではひとりずつカメラに向かって自身の魅力をアピールしていく場面も見られた。YUMA、HARUA、K、TAKIがかっこよく表情を決めるなか、JOが変顔をしたことで、NICHOLAS、EJ、MAKI、さらには「普段は変顔をしない」と言っていたFUMAも変顔をする流れに(FUMAは最終的に顔の上半分を隠して披露)。実は昨日の初日公演でもこの変顔タイムがあったようで、「この後の公演はやめましょうね」と言うYUMAに、「フラグが立ってる!」とツッコむメンバーたち。会場が広くなっても、こうした和気あいあいとした姿を見せてくれるのも微笑ましい。

 「右に出る者はいない」「誰にも負けない」という意味になる『SECOND TO NONE』。アンコールで彼らは、「よかった部分も悔しかった部分もある」「課題を見つけられた」などと公演を通して感じたことを語っていた。誰にも負けないグループを目指して、初のアリーナツアーを終えた頃には、彼らはより結束し、逞しくなった姿を見せてくれることだろう。

 ツアーはこの後、神戸、福岡、ソウルで開催され、9月28日・29日に名古屋でファイナルを迎える。夏を越えて秋まで――9人はLUNÉとともに、巡る季節を駆け抜けていく。

(文=かなざわまゆ)