KRY山口放送

写真拡大

山口県民1人が年間500円、法人は1000円~4万円を納めている「やまぐち森林づくり県民税」をご存じでしょうか。

2005年度の導入以降森林整備などに使われていて、今年度の見込みも含め1万ヘクタールが整備されています。

この県民税は5年に1度見直すことになっていて、有識者らによる議論が始まりました。

23日、今年度初めての会合が県庁で開かれ、里山づくりの民間団体などが委員として参加しました。

やまぐち森林づくり県民税は年間およそ4億円の税収があり、これまで森林は8500ヘクタール、竹林は1500ヘクタールが整備されました。(※見込み含む)

県民税導入から20年目を迎え、県はこれまでの整備による検証結果を示しました。

雨水を貯めておく機能はおよそ2億立方メートル、きらら博記念公園のドーム394個分増加。

土砂流出を防ぐ量はダンプカー1万7000台分が増加したということです。

一方で、間伐の整備率はおよそ3割にとどまっているほか、竹林整備を要望する声が依然多いことが示されました。

委員からは「県民が身銭を切っている。森林県民税をもっと知ってもらうべき。」といった意見が出ていました。

(委員長)「県民が一緒に森のことを考え、災害についても考えるものになれば。」

協議会では今後、県民税のあり方などを問う県民アンケートを行った上で、来年1月に来年度以降の対応をまとめる方針です。