古江彩佳【写真:Getty Images】

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海外メジャー今季第4戦・エビアン選手権

 女子ゴルフの海外メジャー今季第4戦・エビアン選手権は14日、フランス・エビアンリゾートGC(6527ヤード、パー71)で最終ラウンド(R)が行われ、1打差の2位タイで出た古江彩佳(富士通)が通算19アンダーで樋口久子、渋野日向子、笹生優花に次ぐ日本勢4人目の海外メジャー制覇の快挙を達成した。海外メディアは身長153センチという体格のハンデを乗り越えた快挙に注目し、称賛している。

 ステファニー・キリアコウ(豪州)、ローレン・コフリン(米国という)同組2人と並んでも古江とのサイズ差は明らかだった。ティーショットのたびに置いて行かれる。それでも、正確無比なショットと崩れない安定感を発揮。ツアー優勝経験のない2人がサンデーバックナインで崩れるのとは対照的に、14、15番ロングパットを沈め、16番も含めて3連続バーディー。3人が並んだ最終18番パー5は強気に2オンを狙い、イーグル締め。小さな体に詰まった技術とメンタルで頂点に立った。

 海外メディアから称賛が吹き荒れる中、米専門メディア「マンデー・Q・インフォ」の公式Xは「アヤカ・フルエはLPGAで最も背の低い選手。彼女の身長はドライバーよりわずか15インチ(約38センチ)高いだけだ」と紹介し、コース上で他の選手と並んだ身長差がくっきりと分かる写真を掲載した。「彼女のドライビングディスタンスは123位だ。彼女は最後のパー5でイーグルを決め、メジャー大会で優勝した」と称賛した。

 X上では米専門メディア「ゴルフダイジェスト」は「アヤカ・フルエのなんてパフォーマンスだ」と衝撃を受けた様子。米女子ゴルフツアー取材歴20年の「Golfweek」記者のベス・アン・ニコルズ氏も「苦戦を強いられた選手にとって大きな勝利! 日本にとってまた一つのメジャータイトル!」とつづるなど驚きが広がった。コースも長く飛距離も求められる海外メジャーで異彩を放つ戴冠となった。

(THE ANSWER編集部)