アナログライクにプラッターが回る。DJスクラッチの入門機として◎なHercules INPULSE T7（追記あり）
Hercules DJControl Inpulse T7は、スクラッチ入門機として最適なモーターライズド（自走式）のDJコントローラー。手頃な価格で、本格的なターンテーブルの感触とデジタルの利便性を兼ね備えています。
Hercules DJControl Inpulse T7
これは何？：スクラッチ入門機として最適なモーターライズドDJコントローラー。手頃な価格で、本格的なターンテーブルの感触とデジタルの利便性を兼ね備える
推し：お気に入りの7インチバイナル（アナログレコードのシングル盤サイズ）を乗せて、好きなルックスにカスタマイズ。フランスのメーカーらしい遊び心あるルックス
残念な点：標準対応のDJソフトがSerato DJとDJUCED。AI機能で流行っているDjayが使えないのだけ残念だが、標準でこれらのソフトが付属しているので、入門機としては最適（追記：７月１日より対応機種となりました。こちらでDjayも使用できて最強に！）。
Inpulse T7の最大の特徴は、PCソフトでDJするスタイルのコントローラー＆オーディオインターフェイスでありながら、レコードプレイヤーのようにくるくる回るプラッターが装備されていること。33⅓回転までわずか0.1秒で立ち上がる2つのプラッターは、アナログレコードの操作感を忠実に再現しています。これにより、初心者から上級者まで、リアルなスクラッチ体験が可能なんです。
さらに、プラッターには取り外し可能なレコード盤とスリップマットが付属しており、アナログターンテーブル風のカスタマイズが楽しめます。
写真のように、手持ちの7インチのバイナルレコードを載せてみました。DJソフトのSerato専用のカラーバイナルなのですが、これ自体から音がでるわけではないとはいえ、だいぶ雰囲気が変わります。特に操作をしなくても、自分のお気に入りのレコードがくるくる回っているのを眺めているだけで楽しいものです。
こういった、機能とは直接関係ないような遊び心はフランスのメーカーっぽい。普段、フランス車に乗っている自分は、ちょっとニヤリとしてしまうセンスを感じます。
スリップマットもしっかりしたものがインサートされており、操作感はかなりアナログ・レコードのターンテーブルを彷彿とさせます。トルクもあるし、7インチと小ぶりなサイズなので、個人的にはとてもスクラッチしやすく感じました。
バトル系DJにも定番のDJソフト「Serato DJ Lite」が付属しているので、入門機としては最適なのではないでしょうか？
ものすごく細かい箇所なのですが、曲を選んでロードするためのジョグダイヤルが左右のターンテーブル個別についているのが使いやすい。センターに一つあるタイプだと、けっこう混乱するんですよね。左右にアナログやCDJプレイヤーを配置してミックスするのに慣れていると特に。
筐体やツマミ類の質感（これ大事）もよく、この価格帯でモーターライズド・プラッターがついているDJコントローラーはなかなかありません。初心者から中級者まで、幅広いDJにおすすめできる一台だと思います。
追記：Djayも７月１日より対応機種となりました。これで主要なDJソフトがひととおり使用できて最強に！
source : Dirigent
