【西武】ジェフリー・ヤン投手インタビュー 「ラ・センテンシア99」の秘密に迫る!
6月26日放送のライオンズナイターでは、県営大宮公園野球場で行われた、西武ー日本ハム9回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズのジェフリー・ヤン投手にインタビューした模様を放送した。自身のパフォーマンス「ラ・センテンシア99」の秘密を訊いた。
――前の試合(6月25日、西武―日本ハム8回戦)では、渡邉勇太朗投手が(6回、1アウトランナー2塁の場面で)緊急降板して、ランナーがいるところで登場しナイスリリーフでした。
ヤン「5回の時点から、何かあったときのために準備していました。(渡邉は)チームメイトですし、まだ勝てていなかったということもあったので、どうしても絶対無失点で抑えてやるという気持ちで挑みました」
――登板してからデッドボール、ワイルドピッチ、フォアボールとしばらく乱れましたが、気持ちをマウンドでどう整えた?
ヤン「そういったシチュエーションで投げることが最近多くて、個人的には嫌いじゃないシチュエーションなので、ランナーを出してから、よりアドレナリンが上がって絶対抑えてやるという気持ちになりました」
――(フランミル)レイエス選手をセカンドゴロ併殺打に仕留めてピンチを切り抜けました。あのレイエス選手への1球を振り返ってみて?
ヤン「キャッチャーのリードが本当に良かったなと思いますし、レイエス選手は多分変化球待ちかなと感じて、『思い切って外の真っすぐを投げてこい』とキャッチャーにも言われて、僕もその真っすぐを投げようという気持ちになれたので、そういったコミュニケーションが取れてよかったなと思います」
――来日初ホールド、そして6月に1軍に戻ってきてから9試合連続で無失点が続いているのですが、要因は?
ヤン「ファームで何試合か投げて自分自身を見つめ直せたというか、ドミニカ(共和国)にいたときのスタイルに戻せたことが大きかったなと思います。1軍に上がったときにストライクゾーンでどんどんバッターと勝負していこうと決めて、それが今の結果に繋がっていると思いますし、初ホールドは本当に嬉しいなと思っています」
――ドミニカではどういうピッチングスタイルだった?
ヤン「日本に来たときに、いろいろ新しい文化に触れましたし、覚えることがいっぱいあったので、それを考えてすぎていた自分がいました。ファームに行ったときに土肥(義弘)さん(ヘッド国際スカウト 兼 バイオメカニクス担当 兼 リハビリ技術担当)と話をして、ドミニカにいるときのビデオを見て、考えずにシンプルに投げていた自分の姿があったので、それを取り戻してこうよという話もいただいて、そこからだんだんシンプルに考えるようになりました」
――日本も暑くなってきましたが、気候については?
ヤン「暑いのが大好きで全然苦労していないですし、どんどん暑くなってほしいぐらいです。ブルペンで肩を作るのときも2、3球ぐらいですぐ準備できるし、アドレナリンもすぐ上がるので、暑いのが大好きだなと思っています」
――ファンが楽しみにしているパフォーマンスなのですが、名前が「ラ・センテンシア99」ということで、この名前の由来は?
ヤン「アメリカでやっていたときに、ある日朝起きて、『今日はセンテンシアする』と言いました。センテンシアは(スペイン語で)判決するっていう意味なのですが、今日はみんな判決しようと決めて、背番号が99だったので、センテンシアに自分の背番号をつけて『ラ・センテンシア99』となりました」
――皆さん楽しみにしていると思います?
ヤン「ドミニカとか海外の野球はバッターが三振するときは、すぐわかるのでジャンプしやすいのですが、日本のバッターはコンタクト率が高くて、三振と思ってもバットに当てられることがあるので、空振りを見てからやるようにしています。これからもそれを見て、いっぱいできるように頑張ります」
※インタビュアー:高橋将市アナウンサー
※通訳:ヨンデル・ラミレスさん