更年期を少しでも快適に過ごせるように、気分が明るくなるインテリアのアイデアを紹介します。元看護師で、暮らしコーディネーター・整理収納アドバイザーの瀧本真奈美さん(現在50代)の事例です。自身が更年期になったのを機に家づくりを見直したことで、普段の掃除にもプラスの効果があったそうです。詳しく語ります。

イメージは病院。「明るく、清潔で、軽やか」な部屋に

暗いブラウンの床、黒に近い落ち着いた木の家具、黒や暗いモルタル基調のキッチンなど、これらはよく「部屋の重厚感を出すポイント」として提案がされています。もちろん個人の好みはありますが、ちょうど更年期に差しかかって気分が落ちこみがちだった頃、この「重厚感」は本当に必要なことなのか疑問に思いました。

【写真】床の色を白に変えたら Before→After

そこから、気分が明るくなるように「清潔で、軽やかな」部屋づくりを心がけています。イメージは「病院」。病院の内装は重厚感がなく、体調が悪いときでも、なるべくストレスを感じさせないようになっているからです。看護師をしていたときの病院での勤務経験がまさに今活きているのですが、このキーワードを意識してインテリアを選んでいます。

明るい部屋は、ホコリが目立ちにくいメリットも

「黒」は視覚的な収縮効果があるので、インテリアに使うと空間を小さく見せてしまうデメリットがあります。黒に近い、あるいは暗さが強い色も同様です。

そのほか、黒など暗い色を基調とした部屋はホコリが目立ちやすい難点も。掃除をした直後からもうホコリが…という状況を避けるなら、白など明るい色のインテリアを選ぶのがおすすめです。

このように、明るい部屋づくりを目指してきた私。数年前に明るいカラーの床にリフォームをしていちばん感じるのは、「清々しさ」と「軽やかさ」です。朝起きたときや雨の日でも明るい雰囲気を感じられると、気分も明るくなっていくように思えるので、現在は2階もリフォーム中です。

気分が落ち込む、毎日なんだかすっきりしない、ひとりで悩むことが増えた…そんな場合には、部屋のどこか一部でも明るく変えてみてはいかがでしょうか?