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片づかない家には共通点がありました。片づけのお仕事でさまざまなおうちに行くことが多いライフオーガナイザーの下村志保美さんが、片づかないおうちにありがちな「お土産」の3つのパターンについて教えてくれました。一度家に入れるとついたまりがちな、危険なお土産の種類を解説します。

記事の初出は2023年7月。年齢など内容は執筆時の状況です。

危険なお土産1:「いつか使おう」と思いつつ死蔵しがちなもの

お土産でいただくお菓子や名産品のビン詰めなど、賞味期限が長ければ長いほど「いつか食べよう」「なにかのときに使おう」と後回しにして、気がつくと期限ぎれ。

また女性向けであれば、使い捨てのフェイスパックなども死蔵しがち。「旅行のときに便利そう」と洗面台の引き出しに入れてしまい、気がつくと数年経過。見つけたときには結局、怖くて使えなかった、なんてことも…。

こんな経験はだれでも一度や二度はしているはず。

お土産は旅先の「楽しかった、おいしかった」の気持ちのおすそ分けのようなものですから、その気持ちをいただく意味でも、すぐに使うようにしましょう。

私は一時期、岩塩やハーブソルトをいただく機会が多かったのですが、普段の料理に使うだけで少し風味が変わり、いつものお肉もグレードアップした気分になりました。
自分でわざわざ買わないものだからこそ、早めに使うといいと思います。

危険なお土産2:旅先のテンションで買った「自分へのお土産」

旅行先ではテンションが高まり普段買わないようなものを「自分へのお土産」として購入した経験はありませんか?

私は普段ぬいぐるみなど飾る趣味がないのに、テーマパークに行くと「かわいい!」と「絶対欲しい!」と思って購入してしまうことも。帰宅して数日すると「どこに飾ったらいいのだろう」と困惑し、結局数年後寄付した…ということがありました。

もちろんほかにも、食器や雑貨など「せっかく来たのだから」「ほかでは手に入らないから」と買ってしまったものがたくさんあります。

この経験を踏まえて、旅先でなにかが欲しくなったら「どこに置く?」「1か月後もそれが欲しいと思う?」など何度も自分に問いかけて、ほぼ買わなくなりました。

買っておけばよかった…と思うこともありますが、だからといって改めて買いに行くほど欲しいわけでもないので、買わなくていいものだと思っています。

危険なお土産3:趣味ではないのに「頂いたものだから」と手放せないもの

お土産、とくに人にもらったお土産は「せっかく頂いたのに使わないと申し訳ない」。そんな気持ちになってしまいます。

Tシャツやタオルなど腐らないものは手放しどきもわかりにくく、「困ったな」と思う自分がまるで悪い人になった気分にもなりがちです。ですが逆の立場になって考えると、自分があげたお土産が相手を困らせていると思うと「すぐに捨てて!」って思いますよね。

お土産ってじつはものそのものではなく「気持ち」のやり取りだと私は思っています。あげる側の相手を思う気持ちはもちろん、相手への義理を果たす気持ち、旅行が楽しいという気持ち。

そしていただく側の「気にかけてくれてありがとう」という気持ち。その「気持ち」と、「お土産そのもの」をきり離して考えてみてはいかがでしょうか? 自分の好みではないものは、お気持ちだけいただいて早めに必要な方に差し上げたほうが、気持ちもものも無駄にしなくてすみます。

お土産は旅行の楽しみのひとつ

お世話になっている人や留守を頼んだ人たちの顔を思い浮かべながら、旅先でお土産を選ぶのは楽しい時間。また「楽しい旅行の記念に」「せっかく来たのだから」とあれこれ選ぶのも旅行の楽しみのひとつです。

ですが、整理収納サービスでご訪問したおうちで、じつは困りものになっているのが「お土産」というのもまた事実。せっかくの楽しいお土産を残念なものにしないためにも、今回ご紹介した上記3つを意識してみてくださいね!