玄関からキッチンに直接行ける動線があると、毎日の家事負担が減ります。間に収納スペースをつくれば、さらに便利に。3年前にハウスメーカーで家を建てたライターは、玄関からリビングダイニングに行ける動線に加え、「パントリーを兼ねたシュークローゼット経由で、キッチンに直接行ける動線」もつくりました。おかげで3人の男の子の子育てで忙しくても、買い物の整理やゴミ出しがラクにできています。

新しい家は家事と子育てがラクにできる間取りに

筆者は夫と子ども3人(8歳、5歳、0歳の男の子)の5人家族。3年前にハウスメーカーで、38坪の2階建ての注文住宅を建てました。

家づくりでは、子育てと家事がしやすい間取りにしたいと考え、ハウスメーカーの担当者と打ち合わせを重ねました。そして決定したプランが、上の間取りです。

玄関からは、リビングダイニングに行く動線と、シュークローゼットを経由してキッチンに行ける動線をつくりました。

動線の工夫はほかにも! 子育てがしやすいよう、洗面所を家の中心に配置。長く時間を過ごすリビングやダイニングから、アクセスしやすい動線もあります。

大荷物の移動は最短距離、すぐ片づく仕組みに

わが家は5人家族。人数が多いので、一度の買い物も大荷物になってしまいます。この買い物した大量の荷物を、リビングやダイニングに、持ち込みたくないと思いました。そして、重い荷物は持って移動する動線も、できるだけ短くしたい!

そうしたことを解決するために、玄関からキッチンの入り口まで、靴を履いたまま行ける動線をつくったのです。

ちなみに冷蔵庫は、キッチンの玄関寄りに置いています。ですから、冷蔵庫にしまう食品は、靴を脱ぎ、すぐに片づけられます。

冷蔵庫の手前は、上着もかけられ、靴もしまえるシュークローゼットのスペースです。

買い物や宅配便の段ボールは、つぶしてこの場所に。まとめておき、資源ゴミの日に出します。

シュークローゼットの向かいにパントリーを設置

シュークローゼットの向かいには、パントリーをつくりました。段ボールから取り出したペットボトルは、キッチンには持ち込みまずこちらに。

パントリーをキッチンと玄関の間に設置したことで、冷蔵庫やキッチンに置かない野菜(筆者の場合はタマネギやジャガイモなど)や、お米もここに収納しておけます。

ちなみにわが家は全館空調で、夏は玄関まで冷房が効いています。パントリーも涼しい状態をキープ。冬は扉を閉めておけば、暖房の影響を受けにくく、1年をとおして野菜が傷みにくいと感じています。

冷蔵庫の横には、腰痛防止にもなるカップボート

玄関からキッチンに直接行ける動線をつくっても、買い物してきたものを低い位置に置いて片づけをすると、腰が痛くなることも。

そこで筆者は、冷蔵庫横にカップボードを設置。腰をかがめずに、荷物を冷蔵庫へ収納できるスペースを確保。このスペースがあるだけで、片づけがラクになりました。

また、冷蔵庫には入れないけど、キッチンに収納するもの(パンやお菓子、レトルト食品など)を片づけるときも便利です。移動せずキッチン下やつり戸に、片づけることができています。冷蔵庫横に買い物してきたものを、置いておけるスペースをつくって大正解でした。

ゴミ箱の置き場所にも便利なスペース

筆者は、においが気になるゴミ箱を、キッチンに置きたくありませんでした。そこで、シュークローゼットの土間にゴミ箱を設置し、生ゴミ類もまとめて入れています。燃えるゴミを出すのは週2回で、毎回パンパンになっていますが、ゴミ箱を閉めていればシュークローゼット内もにおいません。

もっとも、においが気になるかもしれないと、消臭できるように天井に空気清浄機を設置済。しかし、住んで3年で一度も使わずにすんでいます。

子どもが増えていくにつれ、家の片づけが大変になってきました。しかし、買い物の片づけやゴミ出しは、この動線をつくったことで苦になりません。