ウッドデッキの材質選びにはご注意を。雰囲気重視で天然木を採用したライターは、当初、おしゃれに仕上がり満足したものの…。メンテを怠り、6年で、素足で歩くとささくれが気になるようになりました。ズボラな自分には、人工木のウッドデッキが合っていたと後悔することに。

外構プランにひと目ぼれ!天然木のウッドデッキに

筆者は夫と3歳になる娘の3人家族です。6年前に地元工務店で、延床面積26坪の2階建て住宅を建築。1階にLDKと水回り、2階に寝室や子ども部屋があります。

外構は工務店とは別の会社に。デザイン力が高い、エクステリア専門の設計施工会社を探して依頼しました。

購入した土地には、すでにブロック塀+フェンスが設置された状態。そのため、既存部分はそのままに、以下の2つのことを要望して、見積りを依頼しました。

・道路側からリビングが見えないよう目隠しをしたい
・将来子どもができたときに遊べる、ウッドデッキをつくりたい

そして提案されたのが、目隠しに植栽を植え、広々としたウッドデッキをつくる上のプランです。筆者はウッドデッキ=長方形のイメージしかなかったのですが、それをくつがえすおしゃれなデザインにひと目ぼれ!

設計士からは、ウッドデッキの材質について、以下の説明がありました。

・素材には天然木と人工木がある
・人工木は手入れが簡単で耐久性も高い。しかし、風合いは天然木に劣る
・天然木は人工木に比べ、色あせやひび割れが起きやすい
・天然木を採用した場合、長もちさせるのに保護塗料を年に1、2度塗布する必要がある

筆者は、「マイホームハイ」の真っただ中だったこともあり、メンテナンスくらい簡単にできると過信。雰囲気&デザイン重視で、天然木ウッドデッキを採用しました。

大満足の仕上がり。しかし、みるみる色あせ!

使用した木材は、ハードウッドの「セランガンバツ材」。東南アジア原産の耐久性の高いデッキ材で、商業施設などで使われることも多いそう。

完成したウッドデッキは、だれかに自慢したくなるほど、すてきな仕上がり(左)。しかし住み始めて1年ほどたつと、見てわかるほど色あせてきたのです(右)。

そもそもわが家は、ウッドデッキ上に屋根や庇(ひさし)がなく、太陽の光が直撃します。そのため、色あせを避けることは不可能。

時間の経過とともにウッドデッキが茶色からグレーに変わっていきました。しかし、これは事前に説明されていたので、個人的には色あせは気になりませんでした。

ただ、この時点で塗り直しておけばよかったのに、あと回しに…。気づけば6年間メンテナンスを放置してしまったのです。

メンテを怠り子どもを危険にさらすことに

家を建ててから数年後、子どもが生まれました。そして歩けるようになり、リビングから素足のまま出て、ウッドデッキで遊ぶように。

日向ぼっこを楽しんでいたときのことです。ふと娘の足の裏を見ると、木の小さなささくれが数本刺さっているではありませんか。

すぐに病院に行き、幸いなにごともありませんでした。しかし、メンテナンスを怠った結果、子どもを危険にさらしてしまうことに…。それ以来、ささくれが刺さるのが怖く、毎回靴を履かせてウッドデッキに出ています。

憧れの天然木のウッドデッキが実現したはずが、メンテナンスを怠って後悔。子どもに危険を招き、気軽に活用できないスペースになってしまいました。

やはりズボラな筆者には、人工木のウッドデッキが合っていたのかもしれません。