AKB48総監督・倉野尾成美×新センター佐藤綺星 「新曲は勢いがすごいです!」
左・倉野尾成美●新総監督、右・佐藤綺星●新センター
AKB48が通算64枚めのシングル『恋 詰んじゃった』を発売する。その魅力を伝えたいと登場してくれたのは倉野尾成美と佐藤綺星。2人はどんな関係?
佐藤「私がAKB48に加入したのは2年前なんですけど、それ以前のなるさんは話しかけにくい存在だったと、姉(元AKB48の佐藤妃星)から聞いていました。でも、入ってみたらそんなことはなくて。お姉ちゃんみたいに話しかけやすいし、親身に相談に乗ってくれる先輩です」
倉野尾「何年か前までの私は人見知りでした。でも、チームのキャプテンに指名されてからはそれじゃいけないと思い、積極的にコミュニケーションをとるようにしました。そのチームに綺星ちゃんのお姉ちゃんがいたんです」
佐藤「私となるさんは楽屋でふざけています」
倉野尾「ふざけ仲間だよね。こんなに人見知りがないコはいないと思う。私なんて先輩と話すのに5年かかったのに(笑)。佐藤家でどんな育てられ方をしたか、目に浮かぶもん」
そんな2人が歌うシングル、推しポイントはどこ?
佐藤「勢いがすごいです! 全員が前進する振り付けもあるし、曲もアップテンポです。AKB48自体が前に進むんだということを表現しています」
倉野尾「柏木由紀さんが卒業したこともあり、選抜メンバーががらりと変わったことがポイントです。18人いるんですけど、若さを感じられます。自分もそう感じるようになったんだなって、しみじみします(笑)」
佐藤「振付は、TikTokerとしても有名なえりなっちさんが考えてくださいました」
倉野尾「真似してもらいやすい要素を入れてくれているよね。イントロで手を上げる “拳ダンス” とか」
佐藤「私は体育会系で育ってきたので、テンションが高いえりなっちさんがメンバーを鼓舞してくださるのがうれしくて。振付にも意味があるので、そこも見ていただきたいです」
このシングルで佐藤は自身初のセンターに立つ。
佐藤「私は10代のうちにセンターになると宣言してきました。次のシングルがラストチャンスだと思っていて、『選抜です』と発表されたときは、約束を守れなかったんだと悔しさがこみ上げてきました。その直後に『センターです』と発表されて、感情が忙しかったです(笑)。発表が終わって、お姉ちゃんに電話したら、急に涙があふれてきました。プレッシャーもあるけど、皆さんが励ましてくださるので、プレッシャーとはバイバイしようと思います」
先輩の倉野尾は、新米センターを後ろで支える。
倉野尾「何も心配していません。しっかりやるタイプなので、シングルではない曲でセンターに立つ姿も見てきたから、不安はないですね」
倉野尾は今年3月にAKB48グループ4代目総監督に就任。同月におこなわれたコンサートではメンバーの先頭に立った。
倉野尾「スタッフさんが考えてくださったセットリストを見て、いくつか意見を言わせていただきました。というのも、あまり披露したことがない曲が多かったからです。どんな反応になるかわからないですから。しかも、全曲フルサイズ。でも、ファンの方は温かい反応をくださいました。今までのライブ定番曲に頼るのではなく、自分たちが新たな定番を作るべきだなと思うようになりました」
さて、次の日曜日は東京都知事選挙の投票日。新総監督、このシングルの公約は?
倉野尾「革命を起こします! MVのテーマも革命だったんです。アイドルらしい映像は少なくて、全員でダンスするシーンばかりなんです。2日間の撮影ではみんな稼働しっぱなしでした(笑)。私たちの世代が新しい時代を作ります!」
くらのおなるみ
23歳 2000年11月8日生まれ 熊本県出身 2014年にAKB48のTeam8のメンバーとしてデビュー。今年3月に4代目総監督に就任した
さとうあいり
20歳 2004年6月24日生まれ 千葉県出身 2022年にAKB48に17期生として加入、最新シングル『恋 詰んじゃった』で初センターを務める
<INFORMATION>
AKB48 64thシングル『恋 詰んじゃった』7月17日(水)発売
カップリング楽曲『ピンと来た』は、ドラマ『星屑テレパス』(テレビ東京で放送中)の主題歌に。佐藤綺星(主演)・倉野尾成美が出演中!
写真・木村哲夫
取材・文/犬飼 華