玄関のカビとにおいの撃退法。「靴箱」は扉を少しあけて空気を循環
カビやにおいがたまりがちな玄関や寝室。梅雨どきはとくに湿気が気になります。そこで今回は、NPO法人日本ハウスクリーニング協会理事で、住まいのメンテナンスのエキスパート・高橋さんに、カビとにおいの撃退方法を教えてもらいました。高橋さん直伝のお手軽なケア方法で、心地よい空間を保ちましょう。
玄関の掃除法
梅雨どきは玄関に雨露を持ち込んでしまうため、湿気がたまりやすい場所です。とくに気になる靴・靴箱・傘立てのカビ・におい対策を紹介します。
●【靴箱】Q:靴箱のにおいとジメジメを撃退したい
【高橋さんからのアドバイス】靴箱を少しあけて。棚板の水ぶきもマスト
湿気が靴箱にこもらないよう、扉を少しあけて空気を循環させて。
「棚板は水ぶきするか、重曹水でふき取ればOK。靴箱に入れる靴の数を減らして、空気が通る余白をつくるのも効果的です」
●【傘立て】Q:濡れた傘で玄関がびちゃびちゃに...
【高橋さんからのアドバイス】傘立てを外に置いて室内に水気を入れない
雨が降った日は傘立てを外に置き、濡れた傘は室内に入れないようにして。
「マンションなど、外に置けない場合はしっかりと水分をとってから室内へ。傘立てにたまった水は捨てて、その後さっと洗い流します」
●【靴】Q:1日履いた靴のムレが気になります
【高橋さんからのアドバイス】靴の中の湿気をとってから靴箱にしまって
濡れた靴はもちろん、1日履いた靴をそのまま靴箱に入れてしまうと、においがこもるもとに。
「玄関のたたきに置いて、靴の中の湿気を乾かしてから靴箱にしまいましょう」
寝室の掃除法
清潔な寝具を保つなら、カビとにおいの対策は知っておきたいところ。ここでは、マットレス・枕・布団の、梅雨どきカビ・におい対策を紹介します。
●【マットレス】Q:洗えないマットレスのお手入れ方法は?
【高橋さんからのアドバイス】本などをはさんで風を通して
マットレスの片側を持ち上げて本などをはさみ、しばらくそのまま浮かせて風を通しましょう。
「梅雨時季は週1回を目安に行って。マットレスの湿気が逃げ、カビやにおい防止になります」
●【枕】Q:枕のにおい対処法は?
【高橋さんからのアドバイス】枕にこびりついたにおいには重曹を
カバーは少なくとも週1回の頻度で交換を。
「枕本体が洗えない場合、重曹をふりかけてから、布団用ノズルをつけた掃除機で吸い取って。ただし、イグサなどの自然素材には重曹を使わないように」
●【布団】Q:汗を吸った布団はたたいて干せばOK?
【高橋さんからのアドバイス】たたくのはNG! 素材別のお手入れを
強くたたいてしまうと、中綿や生地がちぎれてしまうので注意。
「まず掃除機でほこりやダニを吸ってから、干して湿気を飛ばします。羽毛はカバーをしたまま陰干し、綿は天日干しに」
●かけ布団とマットレスは重ねずに湿気を逃がして
起床後もかけ布団とマットレスを重ねたままにしておくと、湿気がこもってしまうのでNG。
「起きてしばらくは、かけ布団を二つ折りにして放置して。天気がいい日は風通しのよい場所に干し、湿気を逃しましょう」
※ 塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある場合は、酸やクエン酸などの酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。混ぜるのはもちろん酸性洗剤の直後に使うのも避けてください。塩素系や酸素系の漂白剤を使うときは表示に従い、必ずゴム手袋をはめ、換気扇を回しましょう。また、特集内で紹介している洗剤のなかには、建材や設備機器、家具によっては使用できないものが含まれている場合があります。建材や設備機器の取り扱い説明書、また洗剤の注意書きを確認してから使用してください。各種洗剤を使用する際はゴム手袋を、目より高い位置で塩素系漂白剤を使用する際はゴーグルを着用してください。