重賞2勝目を目指すノッキングポイント(昨年3月撮影、ユーザー提供:ひひさん)

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 良血が復活なるか。昨年の新潟記念覇者のノッキングポイント(牡4、美浦・木村哲也厩舎)が、七夕賞(3歳上・GIII・芝2000m)で重賞2勝目を狙う。

 ノッキングポイントは父モーリス、母チェッキーノ、母の父キングカメハメハの血統。母は16年のフローラSの覇者で、オークスはシンハライトの2着だった。そして半妹のチェルヴィニアは今年のオークス馬。遡れば祖母のハッピーパスは03年の京都牝馬Sの勝ち馬、そして曾祖母は名繁殖牝馬のハッピートレイルズなので、93年のマイルCSなど重賞6勝のシンコウラブリイ、05年のセントライト記念など重賞2勝のキングストレイルなどと同牝系となる。

 ここまで10戦3勝。昨年の毎日杯で2着に健闘すると、日本ダービーでも見せ場をつくり、タスティエーラから0秒2差の5着に食い下がった。そして続く新潟記念で古馬を撃破して重賞初制覇。さらなる飛躍は間違いないと思われた。しかし、その後は菊花賞が15着、金鯱賞が12着、新潟大賞典が8着と大敗続き。意外な低迷が続いている。

 今回は「GI馬の兄」となって迎える初めてのレースだ。血統的に早熟の可能性は低く、このまま終わるとは思えない。ここで待望の復活を遂げて、再び大舞台へと駒を進めたい。