1日の中でも長い時間を過ごすリビング。梅雨の時季でも快適にくつろげる空間にしたいものですよね。今回は、日本ハウスクリーニング協会理事の高橋敬子さんにジメっとしたこんな時季でも快適なリビングをつくるコツについて教えてもらいました。

エアコンのカビ

梅雨の時季はもちろん、暑くなると出番の多くなるエアコン。こまめな掃除でキレイな空気をキープしたいもの。

●<フィルター>ホコリを除いたあと洗剤で洗って

掃除機でホコリを吸い取ってから、編み目の汚れをブラシで洗い落とします。

「重曹で落ちきらない汚れは、塩素系漂白剤を薄めてつけおきを。すすいだあとはよく乾かしてセットして」

●<吹き出し口>割り箸にウエスを巻きつけ汚れをキャッチ

割り箸など棒状のものに、酸素系漂白剤の薄め液をしみ込ませたウエスを巻きつけます。

「吹き出し口に差し込んだら角度を変えながら横にスライドさせ、汚れやホコリを取り去って」

【ポイント】お掃除機能はしっかり確認を

最近増えている、お掃除機能つきのエアコン。

「どこまで自動で掃除をするのか、お手入れが必要な部分はどこなのか、しっかり確認を」

窓のカビ

外からの汚れやホコリにもしっかりと対策しましょう。

●<網戸>外からホコリを払って「水養生」を

網戸をはめたまま、外から掃除機や洗車ブラシでホコリを払い落とします。

「次に水をたっぷり含ませたスポンジで全体を濡らす『水養生』後に、重曹水をかけてふき取りましょう」

●<パッキン>洗剤をつけおきしてふき取って

パッキンのカビが気になるときは、塩素系漂白剤をしみ込ませたティッシュを溝の部分に置いてパックを。

「塩素系のきついにおいが苦手な方は、酸素系漂白剤を使ってみて」

ソファ・ラグのジメジメ

肌の密着が多いソファやラグは、掃除機を使ってスッキリを保ちましょう。

●重曹をふって掃除機をかけるとすっきり

布製のソファなら重曹をかけてなじませ、掃除機で吸い取って。天然皮革や獣毛なら専用クリーナーを使いましょう。

「汚れがたまる座面と背の隙間も念入りに。ラグは毛を起こすようにゆっくり掃除機をかけると、汚れをかき出せます」

床のベタつき

梅雨どきの床のベタベタに効果的な方法を紹介します。

●フロアワイパーでこまめに水ぶきを

べたついた床は、フロアワイパーでこまめに水ぶきして対策。

「子どもやペットがいる場合、洗剤成分が残らないアルカリ電解水がおすすめ。また、フローリングは水分を多く含んだものでふくと傷みやすいので、ぞうきんの際はかたく絞って」

※ 塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある場合は、酸やクエン酸などの酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。混ぜるのはもちろん酸性洗剤の直後に使うのも避けてください。塩素系や酸素系の漂白剤を使うときは表示に従い、必ずゴム手袋をはめ、換気扇を回しましょう。また、特集内で紹介している洗剤のなかには、建材や設備機器、家具によっては使用できないものが含まれている場合があります。建材や設備機器の取り扱い説明書、また洗剤の注意書きを確認してから使用してください。各種洗剤を使用する際はゴム手袋を、目より高い位置で塩素系漂白剤を使用する際はゴーグルを着用してください。