お金の貯め方で迷走してしまう人は、まずは部屋の片づけから始めるのがおすすめ。“必要なもの”だけの空間をつくると、自ずと無駄づかいが激減し、「貯まる仕組み」が整います。ESSEonlineでも大人気の整理収納のプロ、ライフオーガナイザー・ファイナンシャルプランナー・家計アドバイザーの下村志保美さんに「貯まる片づけ」の方法を教えてもらいました。

部屋を整えることでお金の使い方も整う

片づけとお金のプロとして、アドバイスを行う下村さん。

【写真】7割収納をキープしている下村さんの美しいクローゼット

「家の中がものであふれていると、自分にとって大切なものがあいまいになり、お金もダラダラと無駄なものに使いがち。ものと向き合い、要・不要を見きわめるクセをつけると、“安いから”といった理由で余計なものを買わなくなり、自然とお金が貯まりやすくなります」

そんな下村さんの、無駄づかいがなくなる片づけテクを大公開。

「片づけもお金の管理も、完璧を目指しすぎると挫折の原因に。7割ぐらいできればOKと考えてゆるく取り組めば、少しずつ整い始めて、長続きしますよ」

洗面所を片づけるポイント

とにかくものが少ない下村さんの洗面所。きれいを保つことが「貯まる」ことにもつながっているのだそう。

●使い捨て=無駄ではない。ときにはタイパを優先

洗面台の掃除は、使い終わったときにペーパータオルでさっとふくだけ。「簡単にできて家族間の感染予防にもなるし、洗剤を使わないので無駄ではないと考えています」

●ストックはボックスに入る量だけ

洗面台下にはシャンプーやスキンケア用品などのストックを、1ボックス1アイテムと決めて収納。「家族みんなが残量を把握しやすく、ダブり買いもなくなります」

クローゼットを片づけるポイント

貯金も収納も「余裕」が大切。下村さんの片づけポイントを2つ紹介します。

●7割収納をキープするため似合う服だけ買う

クローゼットの中も、7割収納。「ライフスタイルに合っていて着心地がよく、似合う服だけを残すと決め、それ以外を手放したら、買うときも基準が明確になりました」

●ハンガーをそろえて“乱したくない空間”をつくる

ハンガーには投資し、同じものでそろえるのがおすすめ。「出し入れしやすくなって見た目も整い、この空間を乱したくないという意識が働いて買いすぎを防げます」