キッチンは毎日食事をつくる場所だけに、湿気の多い梅雨の時季はとくに清潔さが重要になってきます。そこで今回は日本ハウスクリーニング協会理事の高橋敬子さんに、清潔なキッチンをキープする4つのポイント教えてもらいました。こまめな掃除で汚れをためないように心がけましょう。

シンクのカビ:1日の終わりに洗剤でさっと掃除

夕食のあと片づけをしたら、食器用洗剤でさっとシンク内を洗う習慣をつければ、汚れはたまりません。

「くるくるこすると傷がつくので、傷が目立たないように、一定方向にこすって」

●蛇口の水アカにはクエン酸

蛇口回りに水アカがたまったら、クエン酸を溶かしたスプレーをかけ、ラップやペーパータオルでパックしてから流すときれいに

冷蔵庫のカビ・におい:パッキンの汚れはブラシでこすり落とす

パッキンの溝に酸素系漂白剤を薄めた液をつけ、ブラシでこすり落とすとゴミや汚れがとれてすっきり。

「冷蔵庫のにおいが気になる場合は、器に入れた重曹を置いて消臭剤代わりに」

排水溝のぬめり:食器洗いのついでに毎日の掃除で予防

食器洗いのついでにゴミ受けとフタをスポンジで洗い、ネットを交換。

「毎日やれば、いやなぬめりもたまりません。洗いものが少し増えたと考えれば、そこまで面倒ではないはず」

●ひどい汚れにはクエン酸+重曹のダブル使い

重曹をふりかけ、約5分放置。汚れとなじんだらクエン酸スプレーをかけると発泡します。

「泡が出なくなったら洗い流して。さらにひどい汚れは、歯ブラシなどでこすり落としましょう」

ゴミ箱のにおい:においがついたゴミ箱は重曹で丸洗い

ゴミ箱からいやなにおいがしたら、重曹をふりかけて丸洗いを。

「大きいサイズのものは浴室で洗うとラク。ゴミ箱に取りつけるタイプの消臭剤を活用するのもいいでしょう」

●生ゴミのにおいにも重曹がおすすめ

においが出やすい生ゴミには、直接重曹をふりかけて。

「においが完全に消えるわけではありませんが、ある程度は抑えられます」

※ 塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある場合は、酸やクエン酸などの酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。混ぜるのはもちろん酸性洗剤の直後に使うのも避けてください。塩素系や酸素系の漂白剤を使うときは表示に従い、必ずゴム手袋をはめ、換気扇を回しましょう。また、特集内で紹介している洗剤のなかには、建材や設備機器、家具によっては使用できないものが含まれている場合があります。建材や設備機器の取り扱い説明書、また洗剤の注意書きを確認してから使用してください。各種洗剤を使用する際はゴム手袋を、目より高い位置で塩素系漂白剤を使用する際はゴーグルを着用してください。