人気ファッションスタイリストの山本あきこさんが、着る服に迷いがでる40代50代に、手持ち服を生かすアイテムと着こなしのコツを実例でご紹介。最新著書『その服まだ着られます』(扶桑社刊)でも紹介している、ユニクロやGU、無印良品のアイテム(「万能サポート服」と呼んでいます)をプラスして、今のその人に似合う着こなしをご提案します。今回は派手色ワンピースを簡単にあか抜けさせる、「本気じゃないジャケット」を紹介します。

お悩み服:華やかピンクのワンピース

「セールのノリでつい買った派手色ワンピース。色に一目ぼれして買ったものの、上品な小物を合わせてみても、ただの派手な人になってしまって。もっとあか抜けられるコーディネートができたらなと思っています」(Aさん)

【写真】着こなしている感がアップするコツ

フューシャピンクのカラーがすてきなワンピースで、色もとってもお似合いです。ただ確かに色にインパクトがある分、ちょっと気恥ずかしさを感じてしまったり、近所だと着にくい…と感じる場合は多いかもしれません。そのあたりを解決していきましょう!

お悩み解決の処方箋:本気じゃないジャケット

今回の「万能サポート服」はズバリ、「本気じゃないジャケット」です。

ジャケットは、ウエストシェイプがない「ボックスシルエット」であることがポイント。「本気のお仕事服」ではない、程よくカジュアルさもあるものがおすすめです。

春夏シーズンにジャケットはちょっと重いんじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、「ベージュ」を選べば軽く、爽やかな印象に!

色の魅力はそのままに、落ち着いたあか抜けコーデに変身

いかがでしょうか。インパクトのあるカラーのワンピースも、上からジャケットを羽織って見える色の面積を減らすことで、色の魅力はそのままに、全体がぐんと落ち着き、気軽に街でも着やすい雰囲気になっていると思います。

ベージュのジャケットは、強いカラーのアイテムの印象を和らげる効果もあるので、一枚あると意外と重宝。袖は必ずギュッとまくって、手首を見せて。こうすることで体に馴染み、「着こなしている感」がアップし、おしゃれに見せられます。

「ジャケットと言われてびっくりしましたが、意外と合うし、これならリゾートだけでなく、普段にも着られそうです」(Aさん)

また、今回は無地アイテム同士のコーディネートでしたので、バッグにスカーフを結ぶというテクニックで、華やかさも出しています。コーディネートの仕上げに、「なにか足りないな?」という日は、こんなふうにスカーフを加えてみるのもおすすめ。バッグと同系色の色使いのスカーフなら馴染みやすいので、ぜひ試してみてくださいね。

※ 紹介したアイテムは、すべて著者自身で購入した私物です。店舗への問い合わせはご遠慮ください

※ 紹介した商品は、取材時に各店舗で販売されていたものです。店舗により価格や取扱商品は異なります。仕入れ状況によって同じ商品がない場合や、既に販売終了している可能性もありますので、ご了承ください