引っ越しの際に、家電を捨てるという経験をした方も多いのではないでしょうか。これまで20回以上の引っ越しを経験した、ハウスクリーニングアドバイザーのりんごさんが、家電選びで大切にしているのは「掃除のしやすさ」と「必要性」。苦手な掃除箇所を考慮して、不必要な家電を減らすことで、生活がより快適になるそうです。今回は、りんごさんの家電選びのポイントをご紹介します。

すっきりした暮らしや掃除の軽減につながる家電の「選び方」

私は、転勤族の家庭に育ちましたが、結婚した夫も転勤族。ゆえに、これまで20回以上の引っ越しを経験してきました。頻繁に引っ越しがあるため、家電を選ぶときは、所有は少なく、そして苦手なところの掃除はしないですむような視点から購入。今回は、私が実践している家電の選び方についてお話します。

●自分が苦手な掃除を考える

家電購入前に考えたいことは「自分が苦手な掃除か所」ということ。私はハウスクリーニングアドバイザーという資格を所有し、掃除のプロとしてインスタグラムやそのほかのSNSで掃除術を発信していますが、それでも苦手な掃除箇所や嫌いな掃除はもちろんあります。

そのひとつが「魚焼きグリル」の掃除です。今の魚焼きグリルは、すごく掃除がしやすくなっていますが、これまで私が住んでいた物件の多くは築15〜20年もの。昔ながらの掃除が大変なものが多かったので、魚焼きグリルの掃除が苦手になりました。

だからといって「魚を食べない!」ということではありません。わが家は、魚焼きグリルを使用せずに、焼き魚はオーブン電子レンジで調理しています。結婚して7年になりますが、むしろ魚料理が食卓に並ぶことが多いですよ。

所有する「家電」を減らす考え方

便利家電であふれている昨今、売り場を見に行くとどれもほしくなりますよね。でもそのときに考えてほしいことが、「本当にそれ必要? ほかのもので代用できないか?」ということ。私は購入前にこのことを考えるようにしています。

●オーブントースター

たとえば「オーブントースター」。今は高性能のものが多く、パンなどをおいしく焼けますよね。ただ、オーブントースターと電子レンジを持っていると、それだけで置く場所が必要になり、単純に掃除する家電も2つに増えます。

したがって、私はオーブン機能もついていて簡単に操作ができる「オーブン電子レンジ」で代用しています。オーブントースターの掃除は、少し面倒くさかったりするので、掃除を減らしたいという気持ちもあり、わが家はオーブン電子レンジに集約。これにすることで家電がひとつ減りますし、掃除箇所も減ります。

<オーブン電子レンジに変えてよかったこと>

・魚焼きグリル・オーブントースターの掃除がなくなる。
・オーブントースター分の収納がいらなくなる。
・引っ越し時に持っていく家電がひとつ減る

●暖房と冷房家電

暖房と冷房の家電についても、それぞれのものを買うよりも、兼用できるものを購入しています。温風も出るダイソンの扇風機は、値段は高かったですが、1年を通して使えるので便利です。

「シーズンごとに家電を片づける」という家事がひとつなくなるだけでなく、扇風機の羽がないため掃除がラク&子どもがいても危険がない、といういいことづくめ。

<ダイソン扇風機に変えてよかったこと>

・暖房家電を購入しなくてすむ=掃除する家電が減る
・引っ越し時に持っていく家電が減る。
・羽がないため子どもが触っても危なくない。
・羽がないことで掃除の手間が少ない。

このような感じで、家電購入時にはさまざまな側面から検討しています。

今回ご紹介したものは、わが家の例ですが、魚焼きグリルがよくない、オーブントースターがよくない、便利家電がダメ。と言っているわけではなく、当たり前にもっていた方がいいのかな? と思うものを、自分の生活スタイルや性格などを考慮して必要・不必要を考えることが、QOLを向上しつつ家にものを増やさずすっきり暮らせるコツだと思っています。

ものを少なくしたいと思っている方、まずはご自身の生活スタイルや性格を分析して、家電の見直しをしてみてください。もしかしたら不要な家電があるかもしれませんよ。