とちぎテレビ

梅雨に入るなど出水期を迎え、県内各地で水害に備えた訓練などが行われています。那須烏山市の城東地区では28日、排水ポンプと堤防にある水門の作動訓練が行われました。

28日の訓練には、那須烏山市の川俣純子市長をはじめ、地元の自治会や消防団などから、およそ30人が参加しました。

那須烏山市の城東地区は、2019年の東日本台風で、増水に伴って発生したワラや木の枝などの浮遊物で、排水ポンプが詰まり、近くを流れる那珂川への排水が間に合わなくなり、多くの住宅が浸水する被害を受けています。

訓練では、雨水などの排水がたまる、ピットと呼ばれる水槽に水をため、水位が基準を超えると、自動的にポンプが作動し、水槽の水を川に排水できるか、テストを行いました。この排水施設は、毎分9.6トンの排水能力のポンプを2基備えていて、たまった水が自動的に水路を通って、那珂川に排水されるのを確認しました。

また、那珂川の水位が上がった時に、逆流を防ぐために堤防に設けられた、樋門の作動訓練も行い、門を開閉して異常がないことを確かめました。