絶対におわない洗濯の鉄則は「3回のすすぎ」。しつこいにおいもとれる
湿気の多い梅雨どきの洗濯は、「なかなか乾かなくて大変!」「生乾きのにおいが困る」と悩むことも。“におわないすっきり洗濯法”を長野県のクリーニング会社「芳洗舎」の3代目で洗濯家・中村祐一さんにお聞きしました。大事なのは、洗濯物・水・洗剤の量とすすぎの回数でした。
におわない洗濯の基本
梅雨どきの家事の悩みといえば、洗濯物から漂う生乾きのイヤなにおい。
「洗濯物がにおうのは、汚れを落としきれていないから。落としきれなかった汚れは蓄積されていくので、まずは日々の洗濯の基本を見直すことが大切です」と、中村さん。
「正しい洗濯」に必要なことは、洗濯物・水・洗剤の「3つの量の適正化」と「3回のすすぎ」の徹底だそう。
「これらを守ればあとは洗濯機におまかせするだけで、汚れやにおいをしっかり落とせます。また基本を守ったうえで、干し方も工夫すれば、より早く乾き、梅雨どきの洗濯悩みが解決しますよ」
洗濯物・水・洗剤「3つの量」の見直しが大切!
におわない洗濯に必要な洗濯物・水・洗剤の3つの量についてそれぞれ詳しく見ていきましょう。
●見直しポイント1:洗濯物の量
<ドラム式は5〜7割、縦型は7割が目安>
一度にたくさんの洗濯物を入れると、洗い残しの原因に。
「大量につめ込まず、ドラム式なら5〜7割、縦型なら7割を目安に入れましょう。とくにドラム式は洗濯物の量が多いとたたき洗いができず、汚れが落ちません」
●見直しポイント2:水の量
<洗濯物がしっかり浸る量に>
最近の洗濯機は節水仕様なので、自動設定だと水がたりていない場合も。
「におい残りが気になるなら、水量も確認を。とくに縦型は水の量が汚れ落ちに直結します。洗濯物全体が余裕を持って水につかる状態が適正です」
●見直しポイント3:洗剤の量
<水の量に合わせて適量を投入>
洗剤は水の量に合わせ、表示に従って適量を入れましょう。
「少なすぎると汚れを落としきれません。反対に多すぎるとムダになるうえに、すぎきれずに汚れを包んだ状態で残り、衣類に再付着することがあるので注意!」
「すすぎは3回」が鉄則!
すすぎが不十分だと、汚れが残りにおいの原因になってしまうことも。すすぎの回数によって、汚れの残り具合の差も歴然です!
●“しつこいにおい”もすすぎでとれる
水や洗剤の力で浮かせた汚れは、しっかりすすぐことで衣類に残らなくなります。
「すすぎの基本は3回。“1回でOK”とうたっている洗剤でも同様です。水がもったいないと感じるかもしれませんが、衣類のもちや洗い直しまで考えるとエコにつながります」
●すすぎの回数で水のにごり方は変わる!
1〜2回のすすぎでは汚れが残って水がにごります。洗濯を繰り返すうちに子の汚れが蓄積され、においの原因になるのです。
※ 塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある場合は、酸やクエン酸などの酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。混ぜるのはもちろん酸性洗剤の直後に使うのも避けてください。塩素系や酸素系の漂白剤を使うときは表示に従い、必ずゴム手袋をはめ、換気扇を回しましょう。また、特集内で紹介している洗剤のなかには、建材や設備機器、家具によっては使用できないものが含まれている場合があります。建材や設備機器の取り扱い説明書、また洗剤の注意書きを確認してから使用してください。各種洗剤を使用する際はゴム手袋を、目より高い位置で塩素系漂白剤を使用する際はゴーグルを着用してください。