仕事も家事もまだまだがんばりたいけれど、体力が追いつかなくなる50代。無理せず暮らしをまわすためにも、50代こそ時短家事が大切だと、ESSEフレンズエディターのメンバーで整理収納コンサルタントの奥田明子さんは語ります。

かく言う奥田さんも、高校生の娘さんをもつ50代の主婦。

「教育費もかかるので、まだ仕事は続けたい。でも、50代になって毎日万全な体調というわけではなくなり、無理はできなくなりました。そしてなにより、自分の時間を大切にしたい。このような欲張りな50代こそ時短家事が大事だと気づき、家事のやり方を少し変えてみました」

当たり前を疑ってみたら、玄関掃除が2分で終わった

時短家事のためにまず行ったことは「今までの家事を疑うこと」です。年齢を重ねるにつれて、習慣を変えることがおっくうに感じるようになりました。家事の習慣もそのひとつ。今までのやり方があっていたのは若いころの自分で、今の自分ではないかもしれないと思い、まずは玄関掃除を見直してみることにしました。

今まで玄関はホウキで履いていたのですが、掃除機にチェンジ。すると、2分ほどで終わるようになりとってもラクになりました。使っているのは、マキタのサッシ(すきま)用ノズル。ホウキと違って細かいところまでノズルが入るし、掃除の際に屈む必要がなくなったのもうれしい変化です。

ちょこちょこ掃除ができる動線に変えて、汚れをためない

動線を見直し、気軽に掃除を行えるようにすることも50代の時短掃除で大切なことです。こまめに掃除をすれば汚れもたまらず、結果的にラクにきれいをキープできるからです。

以前の私は、ホコリがあっても面倒だとつい見て見ぬふりをしていました。しかし、放っておくと水ぶきが必要になったりベタベタしたりと、頑固な汚れに発展することに。こうなると、逆に掃除に時間がかかってしまうのです。

そこで、わが家では手に取りやすい場所にモップを用意して、すぐに掃除ができるようにしました。道具までの動線を短くし、こまめに掃除をすることが逆に時短につながっています。

洗濯でも、少しの工夫できれいをキープ

また、洗濯でも時短のためのひと工夫をしています。汚れが気になる娘の制服のえりそで部分を、洗濯機に入れる前に部分用洗剤をつけてこするように。少し面倒ですが、これをやっておくと汚れがきれいに落ち、結果として長く着られると感じています。

いろいろと使ってみて、ブラシがついていてラクにこすれる「ドクター ベックマン プレウォッシュ エリ・そで&シミとり」とブルースティックがお気に入りです。より気になる部分には洗濯ブラシも使います。このひと手間をかけることで、つけおき洗いすることがなくなり、結果時短家事につながっていると思います。

このほかにも、買い物時間を短縮するために生協で買うものを登録するようにしています。登録した商品が毎週届くので、忙しいときでも必要なものが届き、大変助かっています。

50代とはいえ、まだまだ仕事もしたいし、自分の時間も大切にしたい。そんな中、家事をいかにラクにするか、私も日々試行錯誤しています。今回のお話が少しでも皆さんの参考になったらうれしいです。