ミニマルな暮らしにまつわる著作が多数ある、カナダ在住のブロガー筆子さん(現在60代)によると、ものが必要になったら買い、あと片づけを怠らないことがミニマリスト生活の秘訣なのだそう。ここでは、筆子さんがすっきりした生活を送るために「絶対にしない」7つのことを紹介します。

すっきり暮らすために「絶対にしない」7つのこと

“ミニマリスト”は、最小限のものを持ちながら、最大限に生きる暮らしだと、私は定義しています。そのうえで、今回は私が「絶対にしない」7つのことをご紹介します。

●1:紙の雑誌の定期購読

私は書籍が好きで、今でもよく読む方ですが、紙の雑誌の定期購読はしません。

以前は英字雑誌や生活雑誌などいろいろな雑誌を定期購読していましたが、読むことが追いつかず、部屋の中にどんどんたまってしまい、結局後日捨てることに…。その際に、読みたいと思った記事を残していたものの、思ったほど読まないことに気づいて同じく捨ててしまいました。

以来、紙の雑誌の定期購読はしていません。また、本や雑誌は、できるだけ電子書籍で読んでいます。

●2:なくてもいいものを買うこと

私は、ものは必要になったそのタイミングで買っており、不要なものは買いません。しかし、若いころは、すでに家にたくさんあるもの(レターセット、文房具、パジャマ、靴下、お菓子など)を買うことがよくありました。

でも今は、なにかが必要になってから、「本当に必要なもの」だけを購入します。衝動買いしないために、買い物をする前に、最低でも24時間、ふつうは30日間、考える時間を置いていますよ。

●3:おまけ目当て買い物すること

昔の私は無料で配布されるおまけや景品が大好きでした。通販の注文額に応じてもらえるおまけが欲しくて、そこまで欲しいわけではないアイテムを一緒に注文したことも。タダでもらえる弁当箱が欲しくて、必要以上にドーナツを買ったり、付録目当てで雑誌を買うことも本当によくありました。

しかし、おまけ目当てで買い物した結果、使わないものが限りなく増えたので、今は“おまけ”を無視して、「欲しいものはお金を出して買う」ようにしています。

●4:セールを利用すること

先述した通り、なにかが必要になったら、必要になったタイミングで、そのときの売値で購入。そのため、欲しい商品の値段を複数の店で見比べていちばん安いものを買うこともあまりせず、娘には「いつもいちばん先に見つけたものを買う」と言われています。

しかし、以前はセールが好きで、値段が下がるのを待ったり、ポイントがたくさんつく日を狙ったり、1円オークションもよく利用していました。でも、セールだと、「欲しいかどうか」より「どれだけ割引されているか」を重要視してしまうので、結果的に、欲しくないものまで手に入れてしまいます。

欲しくないものはすべて不要なものになってしまったので、セールは利用しなくなりました。

●5:ショップのメールやカタログの購読

メールやカタログは新商品やお得商品を教えてくれますが、こちらも先にも書いたように、私はセールは関係ないので不要。ネットショップのメールは購読しませんし、通販会社のカタログも受け取らず、SNSでショップをフォローすることもありません。

メールでおトク情報やクーポンを受け取ると、ついつい衝動買いしてしまうので、宣伝メールを受け取らないことは、すっきり生活にも大切だと思います。メールの受信箱もすっきり保てますよ。

●6:元を取ろうとがんばること

もう使ってしまったお金に執着して、なんとか元をとろうとがんばることはしません。着ない服をいつまでも捨てないのは、「支払ったお金がもったいない。なんとか活用したい」という気持ちの表れです。でも、いくら「もったいない」と思っても、支払ったお金は返ってきませんよね。

回収できないお金にこだわって、使っていないものをたくさんためこみ、管理に明け暮れることこそ、スペースや時間がもったいないです。

●7:ものを出しっぱなしにすること

なにかを引っ張り出して使ったら、その日のうちに元の場所にしまいます。というのも、家の中が雑然としてしまうのは、使ったもののあと始末をちゃんとしないからです。

最近は1日に3度、家で食事の支度をしているので、あと片づけがめんどくさいですが、すぐに片づけられなくても、仕事の合間に気分転換としてちょこちょこ片づけています。

その場で片づけてしまえば、、短時間の作業ですみますが、ためると大仕事になるので、早め早めにやっています。

暮らしは人それぞれ違うので、すべてのミニマリストがしないわけではなく、今回紹介した7つはあくまで私が絶対にしないことです。ポイントは、「不要になるものを家に入れないこと」。そうすれば、あとで片づけに明け暮れなくてすみますよ。