明石家さんま

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 「あっぱれさんま大先生」の1期生だった元子役の中武佳奈子さん(42)が21日、ABEMAの「ABEMA Prime」に出演。人気子役から一転、28歳で芸能界を引退した後の衝撃人生を語った。

 中武さんは「あっぱれさんま大先生」でかなちゃんの愛称で大人気に。6歳から14歳まで出演し「どこの駅にいても声をかけられるようになったときに、知られてるんだなって」と売れっ子ぶりを実感。「家が大きくなったり、私は実感なかったけど、2年で車を変えたり。車検で更新されることも知らなかった」と親は車検ごとに車を買い換える羽振りのよい暮らしになっていったという。

 だが永遠に子役ではいられない。「結局、私は売れなかった。ある程度の年までは食べていけるぐらいは仕事があるが、ある日突然仕事がなくなりってなったときに、売れない自分を認められなかった。現実を受け入れられなかった」といい、結婚を機に逃げるように芸能界を引退したという。

 だがその後離婚。仕事をしなければならなくなるも「自分が芸能活動をしてましたと一切言わなかった。恥だから。売れなくて芸能界を辞めたことを自分の中で受け入れられなかったので」と、自分の過去を隠していたことから「履歴書も何もかけないから空白。面接に行くと(履歴書が空欄だらけのため)犯罪者なんじゃないかと思われて定職につけなかった」と極貧生活に突入。

 アルバイトをかけもちするも、収入は安定せず家賃光熱費を滞納するようになり、一時はホームレス生活に。食事は廃棄の弁当や公園のセミやアリまで食べていたほど困窮した。

 その時に親はどうしていたのか?と聞かれるも「芸能界がダメになった時点でお金を生めなくなったので縁が切れました」と説明。「親もチヤホヤされるんです」「親もキラキラした世界にいて、現実を受け入れられないというのはありました」と親も勘違いをしてしまっていたという。

 それが今はどうやって立ち直ったのか。「去年、あっぱれが27年ぶりに同窓会があって。さんまさんからYouTubeやってみたら?って」と明石家さんまからアドバイスをもらったことで始めたYouTubeで「そこでファンの方が未だに居てくれたことに気が付いて。しんどかったことを話すと、今、現在しんどい人が『励まされます』と…」と、多くの人の励ましで前向きになれたという。

 現在はYouTubeとバイトで生計をたてているといい、今の子役たちへ「キラキラした場にいると、平凡がつまらなくなることがある。でも普通というのを知った上でキラキラを知るのが大事」ともキッパリ。「子役の時点でいろいろと教えてくれる人が居ればよかった」「子どもこそ勘違いしちゃう、何も分からないから」としみじみ語っていた。

 中武さんはインスタグラムでこの日の出演について「素晴らしい時間ありがとうございました」とEXITとの写真とともに振り返っている。