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●朝食やお弁当のおかずに欠かせないウインナー。実は各メーカーでこだわりの焼き方があるって知っていましたか? 「燻製屋」「シャウエッセン」「アルトバイエルン」の3種類のウインナーでその美味しい焼き方をお教えします。

 みなさんは好きなメーカーのウインナーはありますか? 大型スーパーに行くとゆうに20種類を超えるウインナーが並び、国内製造や輸入物まで幅広いラインナップがあります。朝食やお弁当のおかずの定番であり、日本人の食卓には欠かせない存在ですね。

 1985年に「シャウエッセン」が台頭すると、その当時でもウインナーの売り上げに影響を及ぼすほどの話題作でした。各社メーカーが差別化を取り組むなか、ウインナー界において「熟成」という製法に着目したのが『丸大食品』。1995年に「熟成」の先駆けとして展開したのが「燻製屋」というブランドです。

熟成ウインナー開発には大変な苦労があった

 そもそも、「熟成」とは肉をより柔らかく、旨みや香りを引き出すための重要な工程です。ウインナー作りの中では、調味液に漬け込む塩漬熟成が原材料となる肉の旨味を最大限に引き出すためには欠かせません。この熟成は温度が高すぎても低すぎても塩梅が悪く、商品開発には『丸大食品』が誇る国家資格である「ハム・ソーセージ・ベーコン製造技能士」が約 100 人投入され、社運をかけた商品化だったそうです。

燻製屋、シャウエッセン、アルトバイエルンは特色JASマークを取得している商品です [食楽web]

 こうしてウインナー業界としては後発メーカーだった『丸大食品』ですが、「燻製屋」はこだわり抜いた熟成方法で、業界初めての特色JASマークを取得した商品となりました。

 JASマークには、標準・上級・特級の三段階があり、特級の基準に加えて特色のある製法で製造されたものに関しては、2018年より「特色JASマーク」が制定。こだわりのあるウインナーを選びたい時は、JASマークが一つの目安になるでしょう。

 ということで、みなさんのお好みでお好きなメーカーのウインナーを選んでいただいたら試してもらいたいのが、その美味しい味わい方。各社でウインナーの製造や原材料、味付けなどが異なるため、実は焼き方一つでおいしさをぐっと引き出せるようになるのです。

シャウエッセンは「黄金の3分間ボイル」が正解!

シャウエッセンと言えばボイル!

・鍋にたっぷりのお湯を沸かす
・お湯が沸騰したら弱火にしてシャウエッセンを入れて湯がきます
・旨味の成分や脂肪分がとけあって皮がつっぱってきます
・3分たったら完成!

アルトバイエルンは「6分ぎっちぎち焼き」

じーっとひたすらウインナーをと向き合う6分間

・油はひかない
・火加減は弱火から中火の間
・フライパンは動かさず箸などで転がす
・皮がぷくっと、ツヤがでたら完成!

燻製屋は「熟焼」

ちょっと工程は多いけど焼き上がりに大満足!

・油はひかない
・フライパンにウインナーと大さじ 1 杯の水を入れて、ふたをして弱めの中火にかける
・ときどきフライパンを揺らしながらふたをして蒸し焼き。約 2分~3分
・ふたを取り、水気がなくなるまでウインナーを転がしながら焼く
・表面にツヤが出て、軽く焼き色がついたら完成!

まとめ

 焼き、茹で、蒸し焼き、と3パターンの調理法がありましたが、いずれも共通事項は“切れ込みを入れない”ということ。天然腸の中で旨味が肉全体に広がり、皮が割れる寸前で火にから下ろすことで、最高の肉汁体験が待っていますよ! ぜひお試しください。

●DATA
丸大食品株式会社
https://www.marudai.jp/