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来月(7月)に発行される新紙幣を巡って、自動販売機を取り扱う会社では急ピッチで対応が迫られています。

自動販売機や券売機など紙幣を扱う企業は、機械の更新や新紙幣に対応した機種の導入など対応を急いでいます。財務省が5月に行った各業界を対象とした調査によりますと、飲料水の自動販売機は発行開始までに更新作業を終了するのは2割から3割となっています。

こちらは新紙幣が使える自動販売機です。「新、旧1000円札使えます」のステッカーが貼られています。

(ウィンウィン 笠井隆行社長)

「この自動販売機は、来月発行される新1000円札対応になっている。目印になるのが「新・旧1000円札使えます」というステッカー。他のメーカーでもステッカーが貼ってあれば、新札も旧札も使うことができます」

宇都宮市の飲料コンサルティング、ウィンウィンの笠井隆行社長によりますと、今年設置した10台の自動販売機はすべて新紙幣に対応しているということです。しかし、すでに設置されている自動販売機は新紙幣への対応が進んでいないのが実情で、メーカーは様子を見ながらの更新になると話します。

(ウィンウィン 笠井隆行社長)

「今はキャッスレスになっているし、コインもお札もあるので、お札の利用率が高いところから順に交換していくという話を聞いている。だいたい1年から2年かけて入れ替えをするという話だった」

今回の新紙幣への対応について、自動販売機を設置した会社は利用者の利便性を考慮したと言います。

(キャリー交通 八下田達哉代表取締役)

「利用しやすい自動販売機でないと困る。今回の導入にいたっては、新500円玉と新1000円札に対応するものにした。キャッスレスの方も多いので、キャッスレスにも対応しているということで導入を決めた」

キャッシュレス決済が進んでいるとはいえ、自販機の利用者にとっては不便なケースも予想されます。

(ウィンウィン 笠井隆行社長)

「新札の場合は新しいお店などで使用してもらえれば」