とちぎテレビ

20年ぶりとなる新紙幣の発行まであと2週間となりました。栃木県内の金融機関などではATMの更新作業が進む一方で、新紙幣の発行に伴う詐欺被害に注意するよう呼びかけています。

3種類の新たな紙幣の発行は7月3日に始まります。一万円札は「近代日本経済の父」と呼ばれる実業家の渋沢栄一。五千円札は日本で最初の女子留学生の一人としてアメリカで学んだ津田梅子。千円札は破傷風の治療法を開発した細菌学者の北里柴三郎の肖像がデザインされます。紙幣のデザインが変わるのは2004年以来、20年ぶりです。

新しい紙幣の発行についてまちの声は歓迎する声もありますが、一方で「必要性をあまり感じない」といった声も多くあり、少し盛り上がりに欠けた様子も見受けられます。その理由に現金を使わないキャッシュレス決済の普及を挙げる人もいました。

一方、新紙幣の発行に向けて宇都宮市に本店を構える足利銀行では、2年ほど前から準備を進め、去年10月から今年3月までに全ての店舗にあるATMや両替機などの入れ替え作業を行いました。新紙幣の取り扱いは本店営業部で午前から。大田原、小山、真岡、栃木、足利の5支店は午後から順次、開始する予定。店舗ごとに新紙幣の取り扱いが始まる日にちや時間のわかるチラシを張り出すほかホームページで周知することにしています。

しかし、注意が必要なのは旧紙幣に関する詐欺です。日本銀行や全国の金融機関では「古いお札は使えなくなるから回収します」などといった詐欺被害には注意するよう呼びかけています。