とちぎテレビ

今年1月、能登半島地震が発生するなど災害対応への関心が高まる中、消防隊員が日ごろの訓練の成果を競う大会が6月19日、宇都宮市の栃木県消防学校で行われました。

この大会は栃木県内の消防隊員の救助技術を競うため、毎年開かれているものです。開会式では県消防長会の斎藤典男副会長が「災害が頻発する中救助技術のさらなる向上が求められる」と挨拶。続いて12の消防から選ばれた288人の選手を代表して鹿沼市消防本部の木村信茂さんが「心技体、和衷協同の精神で正々堂々、救助技術を競い合います」と力強く宣誓しました。

競技は災害現場などでけがをした人を救助する想定で行われ、隊員はその正確性と速さを競います。

5人1組で塔の下に転落した人を吊り上げる「引揚救助」はチームワークがポイント。「ロープブリッジ渡過」は対岸に取り残された人を救出するため往復で40メートル、ロープを渡ります。また今回は、5人の女性隊員もエントリーし、垂直のはしごを15メートル登る「はしご登はん」などに出場しました。

このうち、ロープブリッジ渡過は父親も消防隊員だったという石橋地区消防組合消防本部の栗田悠平さんが全国出場を決めました。

(栗田さん:父親の姿に憧れてこの道を選びました。栃木代表として全国大会でも頑張ります)

予選を通過したチームや個人は7月から8月にかけて千葉県で開催される関東大会と全国大会に出場します。