とちぎテレビ

樹木を食い荒らす特定外来生物を駆除するため、足利市では15日、一風変わったイベントが開かれました。

足利市では、幼虫がサクラやモモなどの樹木を食い荒らす特定外来生物の「クビアカツヤカミキリ」を捕まえようと、競技形式の駆除イベントが開かれました。

名づけて「クビアカー1グランプリ」。「クビアカツヤカミキリ」は元々は日本にいない中国や朝鮮半島などに分布する昆虫です。環境省が2018年に「特定外来生物」に指定し、栃木県内では2016年に足利市で初めて成虫が見つかりました。

栃木県の調べで、昨年度は12の市と町で新たに3200本余りの被害が確認されましたが、そのうち足利市の被害はおよそ3分の1を占めています。

メスの場合、1回の平均で600個産卵することから、成虫を1匹でも多く駆除することで生息の密度を減らそうと、今回のイベントが開かれたということです。

県内外から75人が参加し商品も出たという「クビアカー1グランプリ」。優勝したのは足利市に住む田中隼さん小学6年生で、7匹のクビアカツヤカミキリを見つけました。制限時間1時間15分ほどで、参加者全員あわせて87匹を捕獲することができたということです。