正直なところ規定はやや曖昧で、「なぜこれが?」という投稿が引っかかる時も多々あるそう。しょっちゅうBANを喰らったり、凍結を繰り返すと何度も同じ状態を招くので、凍結→解除を延々と繰り返す悲しき例も……。数万フォロワー以上を失う最も痛いパターンも頻発しており、演者の間ではなかなか深刻な問題のようだ。

◆どの世界でもSNS運用が重要な時代に

 また、凍結の心配もしながら運用を続けるのはなかなかのリスクだけれども、凍結を恐れてSNSをやらないのも勿体ない話。彼女たちはただアカウントをお遊びのように稼働させるのではなく、仕事の一環として割り切り、常にネット上でも戦い続けているのだ。

 セクシー女優に対する偏見がなくなりつつあるのは、SNSが普及したお陰もあるが、恩恵を受けた分の頑張りは見せなければならない。今は水商売のキャストも入店時に専用SNSをできるか否かで基準が大幅に変わるそうなので、どの世界もSNS集客に力を入れている。

 ビデオ出演のみならずアカウント運用のチカラを試されるセクシー界隈は、もはや“ラクな仕事”なんて言い切れない。

文/たかなし亜妖

―[元セクシー女優のよもやま話]―

【たかなし亜妖】
セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。