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日本の歴史公園100選に選ばれている日光市の記念公園で、皇室ゆかりの花「ナスヒオウギアヤメが」見ごろを迎えています。

皇室の静養地として造成され、いまは県の公園になっている日光市の日光田母沢御用邸記念公園では「ナスヒオウギアヤメ」が色鮮やかな紫色の花を咲かせています。「ナスヒオウギアヤメ」は1962年、昭和37年に那須町で初めて見つかり、昭和天皇が研究された絶滅危惧種です。発見後は皇居で栽培されたあと上皇陛下の御意向で2004年に宮内庁を通じて栃木県に贈られ、そのうちの一部がこちらの庭園に植えられました。公園の管理事務所によりますと、今週末までが見ごろだということです。

また、園内では木の枝などに産卵するモリアオガエルの卵も確認できます。モリアオガエルは、水辺に張り出した木の枝などに泡状の卵を産みつける特徴があります。今年はすでに8つの卵が確認されていて、例年では6月末くらいまで産卵が続き、50から60の卵を産みつけるということです。卵は1週間から2週間ほどでふ化して、オタマジャクシとなり真下の池に落ちて成長します。

日光田母沢御用邸記念公園は、今週末(8・9日)と15日は栃木県民の日で、入園料と駐車料金が無料になるということです。