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元消防士が株式投資で築いた資産は、なんと8億円! 三重県在住の専業投資家・かんち。49歳で早期退職してからというもの、生活費のすべてを株の配当金でまかなっている。その配当金の総額は、なんと年間2000万円超え。高配当株と株主優待株を組み合わせた「買ったらほとんど売らない」という手間のかからない“ほったらかし投資術”は、初心者の新NISAにも参考になる。「その投資術を知りたい!」と、長年著作の刊行を期待されていたものの、すべて断ってきた投資歴40年のベテランが、初めて著した話題の書『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。

「優待株」にどんどん
ハマっていく

当初は、いろいろな銘柄への投資を試してみましたが、どんどんハマっていったのが「優待株」です。

最初のころに買った優待株は、日本マクドナルドホールディングス(2702)や吉野家ホールディングス(9861)、スターバックスコーヒージャパンといった銘柄です。

スターバックスは後に上場廃止となりましたが、1株約3万円を持っていれば2枚のドリンクチケットがもらえたうえに、サイズやオプションも追加料金なしで選べるなど、とてもお得感がありました。

「無料で食べる」という
“優待株のスパイス”

「これまででいちばん嬉しかった優待株は?」と尋ねられると、マクドナルドと吉野家を思い起こします。

「無料で食べられる」というスパイスが効いて、お金を払って食べるより美味しく感じられたんです。

なおマクドナルドも吉野家も、私が買ったころに比べると、いまはずいぶんと株価が値上がりしています。

最低単元で株主優待の
メリットを享受する

マクドナルドの株価は、2006〜10年ごろは1800円台だったのが、いまは7000円近くになっています(2024年5月2日現在、以下同)。

そのため、ある程度値上がりしたところで、100株だけ残して全部売ってしまいました。

100株だけ持っていれば、マクドナルドではバーガー類、サイドメニュー、ドリンクの商品引換券が6枚ずつ用意された優待食事券を、吉野家では500円のサービス券を4枚もらうことができますから。 

優待株を持って
ふと気づいたこと

外食産業の優待券を持っていると、現金を払わなくても外食ができる。しかも、最低単元(100株)だけ保有していれば、株主優待を受けられます。

優待株を持っていれば、外食のコストが著しく下がるということに、ある日ふと気づきました。

そうして優待株にハマり、だんだんと外食産業以外の優待株も買うようになっていったのです。

※本稿は、『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。