子役の永尾柚乃が、6月30日に放送されるテレビ朝日ドラマプレミアム『ブラック・ジャック』(21:00〜)でピノコ役を演じることが22日に明らかになった。

永尾柚乃=テレビ朝日提供

○■ピノコ役、永尾柚乃に決定

法外な治療費と引き換えに、どんな手術も成功させる無免許の天才外科医ブラック・ジャックの活躍を描きながら、“医療の在り方”や“人の生き方”に深いメスを入れてきた手塚治虫の名作医療漫画『ブラック・ジャック』。連載開始50周年記念を迎えた本作が、高橋一生主演で24年ぶりにテレビドラマ化する。コロナ禍を経て、医療の在り方がふたたび問われる今、原作から厳選した有名エピソードを凝縮し、その真髄をぐっと掘り下げていく。監督は城定秀夫氏、脚本は森下佳子氏、ビジュアルコンセプト/人物デザイン監修/衣裳デザインは柘植伊佐夫氏が手掛ける。

昨年12月中旬、ドラマ化の第一報と共に公開されたビジュアルに、ブラック・ジャックと並んで登場するも、肝心の顔は見えなかったピノコ。SNS上でも「一体誰!?」と、熱い予想合戦が繰り広げられてきたが、その正体は、2023年に『ブラッシュアップライフ』で大ブレイクし、大ヒット映画『ゴールデンカムイ』(24年)や現在放送中のドラマ『JKと六法全書』にも出演している永尾。今をときめく子役が、手塚漫画の中でも根強い人気を誇る最強ヒロインを体現する。

双子の姉の体内に脳や手足、内臓などがバラバラに収まった状態で、18年間生き続けてきたピノコ。その後ブラック・ジャックによって摘出された彼女は、晴れて人間の女の子の身体を得ることに。今では、困難な手術を次々と請け負うブラック・ジャックの助手として大活躍している。見た目は幼児ながらも中身はれっきとした18歳の乙女。自分を娘のように扱うブラック・ジャックを尻目に、彼の妻だと言い張り、時に嫉妬深さも見せるなど、キュートでおませなところも彼女の魅力だ。そんなピノコを演じる永尾は、『ブラック・ジャック』の大ファンなのだとか。「家族で大好きな作品なので、本当にうれしくて、ずっとぴょんぴょん飛びました」と、出演オファーを受けた際の興奮ぶりを明かし、「できる限りピノコらしさをなくさないように、気持ちを込めて演じさせていただきました」と話す永尾。撮影では18歳の心を丁寧に模索する一方、両頬をむぎゅっと押しながら「アッチョンブリケ!」と叫ぶピノコ特有の感情表現も完全に再現してみせた。

さらに、ピノコのどんなところが好きか尋ねると、「大好きなブラック・ジャック先生のためにいつも、どんなことでも一生懸命なところが好き」と即答した永尾。彼女自身も、ブラック・ジャックを演じる高橋のことを敬愛してやまず、「高橋さんも妖怪が好きなので、妖怪の本も貸してくれて、妖怪のことをいろいろと教えてくれました。いつも、どんな時でも優しくて面白くて、すごく楽しかったです」と声を弾ませる。ブラック・ジャックとピノコの奥深い関係に注目だ。



○■永尾柚乃(ピノコ 役)コメント

――出演オファーを受け、ご自身がピノコを演じると聞いた時、どう思いましたか?

家族で大好きな作品なので、本当にうれしくて、ずっとぴょんぴょん飛びました。これからピノコになれるんだと思って、ワクワクと緊張ですごくうれしかったです。

――主演・高橋一生さんとの撮影時の思い出エピソードを教えてください。

高橋さんも妖怪が好きなので、妖怪の本も貸してくれて、妖怪のことをいろいろと教えてくれました。いつも、どんな時でも優しくて面白くて、すごく楽しかったです。

――ピノコの衣裳やメイクはいかがでしたか? お気に入りのポイントなどあれば教えてください。

衣裳もメイクも全部お気に入りなのですけど、特に頭につけているリボンと、指輪がお気に入りです。

――ピノコのどんなところが好きですか? 演じる時に気をつけたことも教えてください。

ピノコはブラック・ジャック先生が大好きで、先生のためにいつも、どんなことでも一生懸命なところが好きです。実は18歳なので、18歳の心を入れて「ピノコだったらこうするだろうな。こういう言い方だろうな」と思いながら演じていました。

――視聴者の皆さんに向けて、見どころを含めたメッセージをお願いします。

手塚治虫先生の『ブラック・ジャック』は、大好きな方がいっぱいいらっしゃる作品だと思います。私自身も大好きな作品なので、できる限りピノコらしさをなくさないように、気持ちを込めて演じさせていただきました。ぜひ見ていただけたら、うれしいです! どうぞよろしくお願いします。

【編集部MEMO】

永尾柚乃は、2016年10月15日生まれ、東京都出身。1歳の時にWOWOW『コールドケース2』(2018)でデビュー。主な出演作は、ドラマ『神様のカルテ』(2021)、『拾われた男 LOST MAN FOUND』『エルピス』(2022)、『ブラッシュアップライフ』『どうする家康』(2023)、映画『Dr.コト―診療所』(2022)、『ゴールデンカムイ』(2024)など。