【約1200日ぶりに沈黙を破る】嵐・大野智 グループ再始動について「どうなんですかねぇ」「深刻じゃない感じで今後も話し合っていく」
2020年末に嵐としての活動を休止して以来、表舞台から姿を消していた嵐のリーダー・大野智(43才)が、約1200日の沈黙を破って本誌『女性セブン』の取材に応じた。4月下旬、都内の散策路をひとりで歩く大野を直撃した本誌『女性セブン』記者が名刺を差し出すと、足を止めて質問に耳を傾けた大野。嵐のこと、不動産ビジネスのこと──彼は何を語ったのか。【前後編の後編。前編を読む】
【写真】レンガ敷の並木道で後ろ手に組む私服の大野智。ウオッシュドのデニムブルゾン姿。他、手振りも交える大野、宮古島のリゾート建設現場も
1999年にハワイ・ホノルル沖の洋上でデビューを発表して以来、嵐は四半世紀にわたってアイドルシーンのトップを走り続けてきた。苦楽をともにしてきた5人が歩みを止めたのは2020年末。前年1月の会見で大野は「嵐を離れて、自由な生活をしてみたい」という切実な思いを打ち明けた。
「脱退や引退も覚悟していたという大野さんの気持ちを知った4人のメンバーは衝撃を受けつつも、彼の決断を尊重することにしたそうです。解散の危機は過去にもあったが“ひとりでも欠けたら嵐じゃない”というのがメンバーの総意。全員が納得いくまで話し合いを重ね、最終的に嵐の活動を休止することで意見が一致したといいます」(芸能リポーター)
2020年の大晦日、コロナ禍に無観客で行われた配信ライブは一説には500万人が視聴したともいわれる。次々に前例のない記録を打ち立てた国民的グループは惜しまれながらもステージを降り、大野以外の4人はそれぞれの分野でソロ活動を始めた。
「休養に入った大野さんは、芸能活動からきっぱりと身を引き、ほかのメンバーも次第に彼の名前を口にすることがなくなりました。2021年11月のデビュー記念日に嵐のドキュメンタリー映画が公開された際、大野さんからの手紙をメンバーが代読したのですが、その内容は“夜10時に寝て朝4時に起きている”という、まるでおじいさんのような生活で……。誰もが活動再開は難しいとみていたのです」(芸能関係者)
その頃、大野が力を入れていたのが沖縄でのリゾート開発だった。事情を知る芸能関係者が語る。
「嵐のメンバーでいちばん先に個人事務所を設立したのは、昨年11月に『オフィスにの』の立ち上げを発表した二宮和也さんとされていますが、実は相葉雅紀さんと櫻井翔さんも2019年に個人会社を設立しています。
大野さんは、さらにその前から芸能事務所だけでなく、ビジネスパートナーとともに不動産投資やリゾート開発を目的とする複数の会社を立ち上げ、セミリタイアを見越したビジネスを展開していました。そのうちの一社で進めていたのが、沖縄のホテル事業だったのです」
「フフフ。話したくない」
大野が関与する不動産会社が、宮古島の一角に約1200坪の広大な土地を取得したのは2017年頃。同地で大野は観光客向けのリゾートホテルを建設するプロジェクトを進め、島の一角に4棟のヴィラを建てた。
「現地の建設関係者によれば、リゾート施設は今年6月にも開業する見込みだといいます。ホテルに先駆けて大野さんが出資した島内のバーには、現地で大野さんが制作したアート作品も飾られているそうです」(前出・芸能関係者)
大野に宮古島での計画について尋ねると「最近はあんまり行ってない」と口は重い。
──ホテルがそろそろ開業するそうです。
「フフフ。その辺はプライベートだから、話したくない(苦笑)」
昨年12月、STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンタ)の福田淳社長が一部メディアのインタビューに応じ、活動休止中の大野に言及したことがあった。
「旧ジャニーズ事務所の所属タレントと面談を行っている話の中で、『大野さんは宮古島に行かれているということで、タイミングを見てお会いします』とうっかり居場所を漏らしてしまったのです。熱狂的なファンが島に駆けつけかねない事態となりましたが、実はこの頃、大野さんは東京にいた。嵐のメンバーと会うために帰京していたので、大きな問題にならずに済んだようです」(前出・芸能関係者)
東京で大野が取り組んでいたもう1つの課題が、自動車免許の取得だった。
──先日、週刊誌で教習所に通う姿が報じられていました。
「撮られてましたね。ああいう写真って、どうやって撮ってるんだろう(笑い)。免許はあともう少しかなと思ってるけど、どっかで撮られてるんだろうなと思いながら運転しますよ」
──免許は沖縄での移動のため?
「いや、これまではタイミングを逃したのもあるし、いままではスタッフに送り迎えしてもらえたから。運転できる方がいろいろと幅が広がるし、やっぱり必要かなと思って」
一時は沖縄に移住したともいわれていた大野だが、現在は東京にも拠点を置き、今後のためにさまざまな準備をしていることがうかがえる。大野が嵐の新会社に名を連ねたことでがぜん真実味を帯びてきたのが、嵐が“再始動”する可能性だ。来春にも5人でコンサートを行う計画があるという噂が飛び交っていることを伝えると大野はこう答えた。
「どうなんですかねぇ(苦笑)。とりあえず、5人で集まる形を作ったということで、すごく期待されちゃったみたいなことはあるんですけど。ぼくもあんまり深いことはわからないんですが、いま決まっていることは何もないですよ」
──大野さん自身のグループ活動へのお気持ちは。
「それも含めて、全部これからじゃないかな。今後の話し合い次第で、少なくともぼくから率先して動くみたいなことではないと思う。いま明言はできないけど、必ず5人で集まって話をします。それほど深刻じゃない感じで今後も話し合っていくと思いますよ」
記者が礼を述べると大野は笑みを浮かべ、再び何事もなかったように歩き出した。5人はいま確実に“未来を描くための準備”を進めている──。
(了。前編から読む)
※女性セブン2024年5月9・16日号