フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)、メルセデスAMGのルイス・ハミルトン(2021年12月5日撮影)。(c)ANDREJ ISAKOVIC/ AFP

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【AFP=時事】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のフェラーリ(Ferrari)に移籍することを発表したルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が3日、フェラーリで走ることが「子どもの頃からの夢」だったと移籍の理由を語った。

 39歳のハミルトンは、昨年8月にメルセデスAMG(Mercedes AMG)との契約を2年延長したが、解除条項を行使して今季限りでチームを離れ、フェラーリに電撃移籍することを決めた。

 自身のSNSでハミルトンは、「慌ただしい数日間で、いろいろな感情が渦巻いている」と切り出し、「メルセデスAMGでの信じられない11年を経て、人生の新しい段階を始めるときが来た。2025年から僕はスクーデリア・フェラーリに加入する」と発表した。

「小さい頃は夢見るしかできなかったことをメルセデスで達成でき、そして今、真っ赤なフェラーリを駆るというもう一つの子どもの頃からの夢を実現する機会が訪れた」としたハミルトンは、「新しい変化を起こし、新たな挑戦に臨むべきとき」だと話し、「この新しいチャンスに自分がどう取り組み、一緒に何を成し遂げられるのか楽しみだ」と語った。

 2014年から2020年にかけてメルセデスで6回の総合優勝を果たしたハミルトンだが、2021年にレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)との優勝争いに敗れて単独最多となる8回目の年間優勝を逃すと、ここ2年はフェルスタッペンに対抗できず苦戦していた。

 それでも13歳からメルセデスと関わってきたハミルトンは、移籍は「これまでで最も難しい決断」だったとし、トト・ヴォルフ(Toto Wolff)代表やチームスタッフに感謝すると、「一緒にいくつものタイトルを獲得し、記録を破り、F1史上で最も成功したドライバーとチームの関係を築けた」と振り返った。

 新シーズンについても、メルセデスで最後に一花咲かせることを誓い、「かつてないほどやる気がみなぎっているし、フィットもして集中できている。メルセデスでもう一度勝ちたい」とコメント。「やるべき仕事に100パーセント全力を注ぐつもりだし、いい形でチームとの関係を締めくくりたい」と決意を示した。

【翻訳編集】AFPBB News

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