三笘薫がアジアカップ初出場【写真:Getty Images】

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バーレーンと対戦

 日本代表はアジアの代表チームナンバーワンを決めるアジアカップで1月31日の決勝トーナメント1回戦でバーレーンと対戦。

 MF三笘薫が今大会初出場を果たした。

 立ち上がりはバーレーンにアフター気味のチャージが多く、日本の選手へのダメージが心配されるようなプレーが見られたが、徐々に試合が落ち着いた。そして、日本が押し込んで敵陣でゲームを進める時間が長くなっていった。そうした中で前半25分過ぎ、バーレーンはGKイブラヒム・ルトファラーが右のハムストリングを痛めピッチに座り込んだ。メディカルスタッフが入っての処置でプレーには戻ったが、不安要素になった。

 互いにシュートの少ない試合展開の中で前半31分、日本は右サイドバックのDF毎熊晟矢が中央でボールを受けると右足で弾丸ミドル。ゴールポストに当たって跳ね返ったところに反応したMF堂安律が蹴り込んで、日本が待望の先制点を奪った。しかし直後にダブルボランチの一角に入っていたMF旗手怜央が右ふくらはぎを押さえて座り込んでしまう。このままプレー続行不可能となりピッチを後にして、前半36分にMF守田英正が投入された。

 日本は後半3分、ゴール前でFW上田綺世とMF堂安律の連携が合わなかったが、相手選手がクリアしたボールがゴール前の久保のもとへ。当初はオフサイドフラッグが上げられたものの、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入でオンフィールドレビューが行われ、ゴールに判定変更となった。

 久保はこれが今大会の初ゴール。8強入りへ向けて日本が貴重な追加点を挙げた。

 一方で同19分にはオウンゴールから失点。会場の雰囲気も一変し、相手サポーターが息を吹き返してきたところで後半22分から三笘がMF南野拓実とともの登場。今大会初出場、昨年9月以来の日本代表復帰を果たした。

 投入後約3分で逆サイドからのロングボールを美トラップ。左サイドを切り裂くドリブルには相手ファンも思わず拍手を送っていた。

 日本にとって頼もしい男が帰ってきた。(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)