子どもに教えるキャンプ術!キャンプ好きに育てて自然で遊ぶ醍醐味を分かち合おう
<不自由を自由にする野営スタイル>
こんにちは、「不自由は自由だ!」をモットーに、不便がいっぱいな自然の中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしているRYUです。
私は息子が1歳の時からキャンプに連れて行っています。そのためか、息子はキャンプが大好きで、息子を置いてキャンプに行こうとすると「連れて行って」と懇願されます。
3歳くらいまではキャンプに連れて行っても、できることが少なく、ただ森で遊んでいるだけだったのですが、5歳になり、できることもかなり増えてきました。そのため徐々にキャンプのスキルを教えています。
お子様がいるキャンパーの皆様は、どうやって子どもにキャンプ好きになってもらうか悩んでいたりしませんか? また、どのようにキャンプを教えていったらいいのかわからない方もいるかもしれません。そこで今回は、子どもとのキャンプの楽しみ方を紹介します。
■【安全】を第一に考え、ルールを決める
子どもをキャンプに連れて行く際、第一に考えるべきことは当たり前ですが安全についてです!
そのため、まず初めにキャンプ中の安全に関する基本的なルールを教えます。たとえば、火の取り扱いや野生動物との適切な距離の保ち方、キャンプ場での行動ルールなどが挙げられます。
子どもがある程度動き回れるようになってはじめに教えたのは、焚き火との距離感です。焚き火を中心に約3mくらいのところに円状に薪を置いて「ここから先は入らないようにすること」というルールを作りました。また、自分や他の大人が刃物を持っている場合も3mくらいは近寄らない。そしてその大人の視野の中に必ずいるようにすること。もちろん、これは大人も気をつけなければなりません。
また、自然環境で怖いのは川や湖です。水場の近くへは「大人と一緒でなければ行ってはいけない」というルールを決めました。
ある程度大きくなって1人で動けるようになったら、リグループの場所を設定した方がいいと思います。親を見失ったら「その場を絶対に動かない」もしくは、「見通しの良い場所で絶対に場所が分かるならば必ずテントに戻ってくる」など。
キャンプ場であれば、万が一はぐれてしまった場合の集合場所は管理棟に設定するなど、キャンプ地についた段階で設定しておくといいと思います。
■キャンプをやっている実感を感じてもらう【設営の手伝い】
設営はキャンプ場についたらまず初めに行う作業ですが、子どもは設営より走り回って遊びたくなるかもしれません。
でも設営はすべてのキャンプギアに触れることができるアクティビティだと思っているので、キャンプのギアの名前を覚えながら、触れさせ、ポールを支えてもらったり、ペグ打ちをしてもらったりしたら、率先して設営を行うようになりました。設営を一緒にすることで、自分の基地を作っている実感を持ってもらえると思います。
4歳まではペグ持ってきてとか、何かを持っててとかだったのですが、5歳になってからペグ打ちを教えたところ楽しそうにやっています。ちなみに、私は普段の生活でもキャンプのクイズを出して遊んでいます。
■歩けるようになったらすぐにできる【自然とのふれあい】
キャンプの醍醐味はやはり自然とのふれあいだと思います。散歩(私は探検と呼んでますが)をして草花の名前をクイズにしたり、地形を見ながら危険な場所や動物、虫を教えたり。
浅瀬の川で遊んだり、石投げをしたり、葉っぱを川に流して遊んだり。歩けるようになってすぐに楽しめる遊びだと思います。
■【一緒に調理】をして、自分で作った料理の美味しさを分かち合う
私は家では料理しないのですが、キャンプでは簡単な料理はします。一番得意なのは料理といっても炊飯ですが(笑)
米の炊き方を教えたり、カレーをどのタイミングまで温めたら食べ頃だとか、マシュマロを焼いたり、本当に簡単なことから始め、少しでも手伝った料理が美味しいと、自分で作ったものを外で食べる喜びを分かち合うことができます。
■【キャンプスキルをアクティビティ】にすれば達成感を味わえる
先日はロープワークを教えました。今回教えたのはもやい結びとトラッカーズ・ヒッチです。ロープを木と木の間に張ってピンと張れるように練習をし、1日で習得しました。子どもって覚えるの早いですよね。
ただ、トラッカーズ・ヒッチは強く引っ張る力がないので、そこは大人が手伝ってあげる必要があります。
▲綱渡り遊び
ロープワークは設営だけでなく、自分が覚えたロープワークで綱渡り(低いところで)で遊べるということを覚えると積極的にロープワークを覚えようとします。
キャンプのスキルにはこんな風に遊びに直結できるものがたくさんあります。ちょっとした工夫で子どもにとっては楽しい遊びに早変わり!
* * *
さて、いかがでしたでしょうか? 子どもと一緒にできることって結構いっぱいありますよね。以前子どもがなかなかキャンプに来てくれないと言っていた方がいましたが、少しずつできることを増やし、キャンプの技術で遊び方が広がることが分かれば連れて行かないと拗ねちゃうようになりますよ!
>> 連載
(文・写真/RYU)
RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、年間数十泊の野営を行っている。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」
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